入ってみたい建物「迎賓館赤坂離宮」。
一般公開されているから、
見に行きたいと言ってた、亡き母。
母には目的があった。
「朝日の間」にある、
小磯良平氏の
「絵画と音楽の2枚の絵画」を
観るコト。
そこに描かれている女性モデルは
母の知人であった。
とても綺麗なヒトで、
幸薄そうな影が魅力で人を惹きつける。
そんな雰囲気があった。
少し日本舞踊を習った、
有難い妹の方がよく知っているはず。
1985年8月12日。
日航機墜落事故のニュースが流れ、
驚いていると、
しばらく経って電話が鳴った。
母が「え、乗ってたの?」
と話す声が聞こえた。
留学からの帰国。
羽田経由で伊丹空港への帰路。
伊丹空港での出迎えの友人からの電話。
テレビのニュースが、
突然身近なコトになって、
震えたのを覚えている。
今は二人とも会うコトは出来ないけど、
母の願いが叶わなかった、
「迎賓館赤坂離宮」の「絵画と音楽」
見てみたい。