夏期講習の初日に彼女が同じ講座を受講している事を知った僕は、まったく予期せぬ出来事に驚いたのと、やはり嬉しかった。
その日は 湿度が高いせいか空気も重く、外は雨だった。
半日あった講習もようやく終わり 僕は彼女を意識する。
そして彼女の後になるかたちで 生徒玄関を出る。僕は自転車置き場に向かったが、彼女は歩きなのだろうか そのまま校門へ向かっていく。
雨はだいぶ止んでたものの、外は異様に暗く濡れたアスファルトの匂いが鼻につく。
僕は自転車に乗り校門に向かうが一度自転車を止めた、校門の前に立っている彼女の背中を見つけた。その隣には彼女に傘をさしている男の背中もあった。
ひとつの傘の下、2つの背中は遠ざかってゆく。
いや むしろ僕が何かの重力にひかれているように感じた。それは僕の心も 引っ張っていく。
このまま押し潰されるのだろうか。
動けなかった。
それは僕の青春を飲み込んだ。
終わり(ρ_;)