こんにちは♪
連載を書くにあたって、いつも思うのは、前作をこえたいということ、ただそれだけです。
リーダー、大ちゃんの物語。
大ちゃんの優しさ、ヒロインの清らかさが出る、心温かいストーリーになる予定です。
どうぞ、最終話まで応援(少々お時間あれば、コメントまで)よろしくお願いします。
ガンバリマス!
あ、梨が……。
仕事が終わって、移動車に乗り、事務所に戻る帰路で線路があった。
踏みきりのあの音が聞こえているのに、
若い女性は、線路を出ようとせず、ひたすらに、1つずつ梨を拾っている。
マネ「大野さん、どうしましょう。電車もう来ちゃうのに!!」
そのマネージャーの声に、ハッとした。
マネージャーは、慌てるばかりでどうもしない。
いや、どうもできないんだな。
智「んもぅ、俺行くから」
マネ「あ、ちょっと大野さん!?」
車を降りて、線路に入り、女性の手を引いた。
そして、移動車に共に乗り込んだ。
智「ごほん、ん、えーと」
首を傾げて、俺を見つめている。
智「もう、梨のためとはいえだよ…あんな危ないことは、しちゃいけないよ……君、名前は?」
??「……香椎結月(かしいゆづき)。何で、何でですか?」
智「ほへ?」
結月「私より、梨の方がずっと大切なのに」
何か複雑な事情があるのかな、んー。
それにしても、自分の命よりも大切な梨ってどんな梨なのかな?
智「俺にとっては、梨よりも目の前にいる結月ちゃんの方が大切なんだけどな」
結月「……あなたになんかわからないわよ。さよなら」
智「え…ちょっちょっと!?」
車を降りて、線路がある方角とは、反対の方角に泣きながら走って行った。
改めて、電車がとっくに通りすぎた線路を見ると、グチャグチャにつぶれた梨が散乱していた。
マネ「全くなんなんでしょうね。あの人!お礼も言わずにさっさとどっか行っちゃって」
マネージャーは、大層ご立腹だな。
智「お礼なんていいの!見返りなんて求めちゃいけないよ。
……ただ、あの娘。
ちょっと不思議だったな。
また今度会ったら、結月ちゃんについてもっと知りたいな」
マネ「もう、大野さんは優しすぎるんですよ。とりあえず、事務所に戻りますからね。この後、取材があるんですから」
智「うん」
優しすぎる?
そうかなぁ。
でも、結月ちゃんのこと放っておけないよ。
それは、何で?
~ロケ番組~
某女子アナウンサー「はい、始まりました。今日もブラブラ散歩しながら、いろいろ食べたり見学したりしていきますが……おっと、あそこの木の影にいらっしゃるのは?」
智「どうも~こんにちは!嵐の大野智でぇーす」
Vサインのとびっきりの笑顔。
どうどう!?
今日も決まってる?
アナ「かっこいいですね~。はい、ということで、本日は大野さんと散歩したいと思います。それでは、早速行きましょう」
智「あーここらへんの景色は、キレイですね」
アナ「そうですね。やはり、一歩都会を出ると、緑が溢れだしますからね」
智「あ、あそこ行きたいです」
新鮮そうな魚が並ぶ市場を指差した。
アナ「いいですね。行きましょう」
そのときは、知らなかった。
結月ちゃんがどんな思いで、梨を拾ったのか。
そして、連絡先も知らない結月ちゃんに再び会うなんて。。。