FOX〜new world〜

FOX〜new world〜

セレクトショップFOX店長の小林雅章[マサフミ]です。
お店や商品のこと、思ったことや感じたことを書いてます。静岡県富士市吉原1-2-6 0545-53-8922
10:00〜19:00 第2.3水曜定休 P通り筋向い
ホームページ http://fox1976.com/

ブログをご覧になって頂きましてありがとうございます。

ブログを書くにあたって気をつけていることは、読んで下さった方が楽しくなったり、癒されるようなブログになるように心がけています。

お洋服は残念ながら毎日買う必要のないものです。だから、毎日商品の紹介をするわけではなく、お店で起こった身の回りのことや、考えていることや感じことなどを、面白おかしく書いています。

ブログを見てもらっている方に、毎日楽しく過ごしてもらいたい。嫌なことがあってもブログを見たらほっこりしてもらいたい。

ブログを通じてFOXを近くに感じていて頂けたら幸いです。


【FOX 】
静岡県富士市吉原1-2-6
0545-53-8922 10:00~19:00 第2.3水曜定休





おかげさまで、FOXは9/30で48周年を迎えることが出来ました!

皆さま、ありがとうございます!!!


そこで感謝の気持ちを込まして、先着で48名様の肩揉み(3分無料)をしたいと思います!

感謝の気持ちを体で表現してみたい!
というところから、肩揉みでお客さんを癒したしたい!腕が捥げるまで揉んでみたい! 

と48周年にちなんで、先着48名様の肩揉みチャレンジをしてみたいと思います!

うちのお客さんは控えめな方が多いので、そんな悪いよぉ、と遠慮する方が多いと思いますが、そこは48周年の記念にぜひFOX肩揉み48の一員になって下さいね!

何日で48名達成出来るか?
予想しながら楽しんで下さい!

これからもお客さんに元気と癒しと可愛いをお届けできるように頑張ります‼︎これからも変わらずよろしくお願い致します!

前回のブログで、¥10000の売り上げじゃなくて、¥10000分の幸せを創り出す。なんて話しをしたんですけど、いろいろ考えているうちに名案が思い浮かびました!



値段の前に「幸せ」をつけたらどうだ?



10000円だったら、幸せ10000円!


売り上げ10000円って言うより断然幸福感が上がる!!



俄然やる気が出る!!


これって僕が幸せって意味じゃなくて、お客さんに幸せをあげてる感覚ね!



だから商品の値段を紹介する時はこうなる!


幸せ4290円!


幸せ5390円!!


こっちのほうが幸せだね!

えー、どうしようかな?やっぱり幸せ5390円のほうにする!ちょっと高くても気に入ったほうが幸せだからね!


みたいね!笑


伝わります?このニュアンス!


迷って安いほうとか、値段で判断する時もありますよね?むしろ高いものを買うのに抵抗がある人もいるかもしれない!


だけど、値段の前に幸せをつけるだけで、こんなにも罪悪感がなくなる!むしろ幸福感しかない!



こういうケースもあります!

ただいま、こちらのロンT20%OFF!(ホントに20%中です)


大変!幸せが値引きされてる!!


大丈夫です!落ち着いて下さい!確かに幸せが引かれていますが、不思議と幸福感は下がりません!


お得感という幸せがやってきます!!



そしてこちら!小物のバッグ!


幸せ1650円というお手頃価格!


私、小さな幸せを集めるのが好きなの!

小さな幸せをたくさん持っているほうが幸福度が上がるって聞いたことあるわ!


素晴らしい!「小さな幸せ」という響きがいい!



そして、コーデでまとめ買い!



総額、幸せ12650円!お気に入りのコーデが見つかったら、それはサイコーに幸せですよね!


金額が大きくなったら、それに見合う幸せが待っている!!



というようにですね!


いいことしかないと思うんですね!


お客さんの幸せを創り出してる感、ハンパないです!



真面目に商売ってそういうものだと思います。


自分たちが売っているものに、もっと自信を持って丁寧に進めていきたい。


そう思った幸せ通貨!



ただ!リアルで言うのが恥ずかしい!笑




あ、こちらはですね、幸せ3190円になります。



って、言えるかなーー!?



それが問題だ!!!!



ではでは!

「こんにちはーー!」



入り口を見ると先日お買い物されたお客さんだった。



「今日は買い物ではないんですけど、見せたいものがあって来ちゃいました。」



先日、娘さんの誕生日に服のプレゼントを買いにきたばかりのお客さんはバッグからスマホを取り出しながらこう言った。



「服送ったら、早速2人で着てくれて、写真を送ってくれたんですよ。


すごく似合ってて、見てもらいたいなぁって…」



スマホには娘さんと娘さんの旦那さんがテーブルを挟んで座っている写真が写っていた。


2人ともうちの服を着てくれて、テーブルの真ん中には誕生日ケーキが置かれていた。



「旦那さんにも服を選んでよかったぁ。ちょっと袖が長かったって言ってたけど、2人とも気にいってくれて。すぐにFOXってバレました(笑)」



お客さんは報告を終えて、にこやかに帰って行った。





僕は猛烈に感動してしまって、危うくお客さんの前で涙が溢れそうになった。



特別、密にしてるお客さんというわけではないが昔から来てくれてるお客さんで、プレゼントを選ぶ時はお客さんのお母さんも一緒で、サナエさんと僕と4人で、娘さんの(お孫さんの)服をコーディネートして選んだ。


娘さんは学生時代一緒に来ていて、今は嫁いで遠方にいる。




あのお母さんの嬉しそうな顔、2人の写真を見る優しい眼差しに、胸を打たれた。



こんなにも穏やかで優しい顔を見せてくれたのは初めてだった。





商売って。って思う。



これが理想なんじゃないかって。




¥10000プロジェクトとか言って、今一生懸命やってるから余計に思うのかもしれないが、数字を上げる努力なんかより、大切なものがある。



お金に変えられない体験の価値は何で計ればわかるものか。



数値化出来ない事柄を毎日研鑽していく不透明な努力の積み重ねが商売の醍醐味なのではなかろうか。




だからと言って売り上げを無視は出来ない。¥10000プロジェクトをないがしろにするわけではなく、ちゃんとした目的を持つべきだ。



¥10000の売り上げではなく¥10000分の幸せを創り出す。





僕たちは服に売っただけなのに、こんなにも素敵な対価を頂いた。



僕たちは僕たちらしく商売を続けていくことが、お客さんの幸せに繋がるのなら本望だ。



お店で過ごす時間が、僕らにとっても、お客さんにとっても、特別なものになるように。



その想いで日々頑張ろう。





未だにこのことを思い出すと目頭が熱くなる。




¥10000プロジェクトの緊張の糸が、ビヨン!と強く弾かれて、張り詰めていた何かしらがボトボトと落ちていった。



いけないいけないと、ひとつひとつ拾い集めて、両手に抱えて胸に当てると、まだあの糸が揺れていることに気づく。音もなく振動だけが、心に響く。



手塞がりのまま立ち尽くし、その余韻に何度も何度も目頭を熱した。



喜びと戸惑いと悔しさと無力感が僕を覆う。



もっと成長しないと。



僕が頑張らないとみんなを幸せに出来ない。



商売って、そういうものじゃないか。