この一年くらいか、
たぶん、ボクシングに通い始めてからかなぁ?
わたしが王様に逆上することがぐっと減り、
(自分感覚では)
王様の精神状態が割と、落ち着いてて
(あくまでも自分感覚)
王様が私を「他人」認識することが減ったと思う。
もしかしたら、「あれ、コイツ、誰だっけ?」って
思ってることがあっても あからさまな「お前誰だ」という
反応ではなくて、ちょっと黙って様子見してて
こちらが「私は嫁!」というと、やんわりとそこに合わせて
「嫁だったのか・・・」といらぬ波風を立てないようにしているのかも
しれない。
わたしとすれば「お前誰だ」は聞きたくないわけで、
そこを回避してくれるだけでも、心を痛めることが少なくなってる。
この現象は 王様の進歩なのか
一年前くらいから、見ず知らずの「お前誰」から
「俺と結婚する気ほんまにあるんか?」いわゆる「彼女」になり
半年前からは「嫁? 嫁だったか。そういえばワンコやわ」
みたいな。
一年前くらい、ボクシングでメンタルがぐぐっと底上げ。
そこにプラスして、訪問リハビリの成果が出始めたころ。
王様の自信回復し始めたころ。
わたしにとっては周辺症状で一番しんどい、「お前誰?」が
かなり減ってきたのはとてもありがたく、神経のすりへらしも
ぐっと減ってる。
そうすると、さらに 優しくなる(自分感覚では)
関係が良いスパイラルを描くようになる。
また、ここから、状況は変わるかもしれない。
今の状態が「回復」ではなくて、認知機能低下としては「進行」した結果なのかもしれない。
でも、大事なのは二人で楽しく過ごせること。
もちろん、以前の 頼りがいのある、できる男の王様 に戻ってくれたら、と願う。
それが叶わなくても。
毎日の中で、できるだけたくさん、「よし」とご機嫌に
過ごす時間が確保できれば、その積み重ねが幸せだったと
思える気がする。
昨日ボクシングの帰り道、相変わらず「お尻痛い」となり、
ちょっと不穏気味になりかけてる王様に 手をやいて、
「参ったなぁ」って感じてる一方で
「あーーー。たぶん。この困ったなって思う時間さえ、
幸せだったと思う日が来るんだろうな」とも思って、
車のハンドル握ってた。
いつか、独りになるときがくる(99%私のほうが長生きよ)
できるだけ、長く一緒にいれたらいいと思ってる。
王様が平均寿命くらい頑張ってくれても、この先は20年あるか、ないか。
そして、車で神戸まで二人でルンルンと出かけれるなんて、この先10年程度じゃないかと。
それなら、日々毎日をもっと慈しみ、愛おしく味わい尽くしたいと欲深な私は 思うのだ。
ドロポーって王様に言われ、逆上されて警察呼ばれて
早3年くらい経つ。
施設は?というお巡りさんにわたしが一緒にいたいのだといったけど、それは、やっぱり変わらない。
王様にフニフニとひっついて甘えると気持ちよい。
快 なのだ。
匂いとか皮膚感覚、わりと本能の部分で好き。
ガウガウガルガル とうなっても、
好きなものは好き。