カプグラ | いつもお世話になっております。

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パーキンソンの夫との日常、あれこれ。

彼の非身体症状で、

・私を妻と認識しない、かつ妻と主張する人間が3人~10人いる

・家はほかにもある

 

というのが常にある。

 

カプグラ症候群というものに近い。

 

約半年前、突然「お前、誰や?」と言われた。

そのうち、「もう一軒の家を見に帰る」と言い出した。

 

私を正しく認識している瞬間と、「妻じゃない正体不明な女」の瞬間がクルクル入れ替わる。

 

本人にとって正体不明な女が献身的に自分の世話をするのが納得いかないから、そのうち私は「正体不明な組織に属する女その1」になった。

 

女その1~10がくるくる入れ替わる。
同時に複数に会うことはないらしい。

隣にいて「顔変わった。」と言ってくるときもある。

 

私がひどい怒り方をしたら、女その1~10のうち、

「そんなに好きじゃないおばさん」と認識され

後で「さっきなぁ、あのうるさいおばさんがまたギャーギャー言ってきてな・・・」と詳しく報告してくれる。わたしが「それ、わたしやで?」と訂正しても別人認識を頑固に維持。

「俺、ひどいこと言われてん」と とにかく言いたいらしい。
 

ゴロゴロ可愛く甘えると「俺、結婚してんで・・・♡ ええんか、自分?」 な発言をしてくれる。
本人は浮気してると思ってる。「俺、モテモテ♪」と言う感じでまんざらでもない様子。
私はというと、妻と認められなくて悲しいのに、愛人としてはLOVE♡な対象なので、複雑な気持ちだ。

話をしてて瞬間的に「妻」認識に切り替わりすぐさま女その1~10にまた戻ることもある。
 

ネットで色々検索してみると、カプグラ症候群は

「愛着」の認知に障害が起きていて、
「よく知っている」人を「家族」として認知するための「愛着」を感じられなくなっている というのがあり、自宅も、よく知っている場所が自宅として認知するための「愛着」がなくなっているのだという。

それと記憶障害も絡み合ってるのじゃないかという話もある。

なるほど・・・ 
ひどい怒り方をするとてきめんカプグラ症候群がくっきり出てくるのは、 「あんたは嫌い。」「ここも嫌い。」「もう、いやだ!」→「この状況から

逃げたい」ということかぁ。