2013年・追悼~最終弾~ | 昭和の芸能を語るブログ

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大島渚 (1月15日 享年80)
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世界でも名の知れた映画監督・大島渚。
問題作を次々送り出した社会派映画監督で
日本のヌーベルバーグなんて呼ばれた。
個人的にはよく怒る人という印象。
特に印象深いのは、大島渚と小山明子の

結婚30周年記念パーティーで野坂昭如との

マイクによる殴り合い。

本人たちは真剣だが、観ているこちらは

とても面白かった(笑)
映画監督としては…うーんという評価。
面白かったのは「日本の夜と霧」ぐらい…


大鵬幸喜 (1月19日 享年72)
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巨人・大鵬・卵焼き…
当時の子供が好きなもの3つを表した
この言葉で有名な昭和の大横綱。
優勝32回・45場所連続優勝という記録と
柏戸との両横綱対決で黄金時代を築き
絶大な人気を誇った。
この人の凄いのは、どんな型で挑まれても
対応できてしまうというところ。
そしてルックスの良さで、特に女性からの
人気が高かったそう。

昭和の時代がまた遠のいた感じがする…


安岡章太郎 (1月26日 享年92)
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ついに安岡章太郎も鬼籍入りに…
第三の新人として注目を浴び、芥川賞の

候補にもなった流行作家であったが、今や
あまり読まれなくなってしまった。
第三の新人と呼ばれた作家たちも、

存命な人がだいぶ少なくなったが、

安岡よりも年上である阿川弘之の
長生きっぷりにも驚きを隠せない。
長寿の秘訣なんてあるのだろうか…


牧伸二 (4月29日 享年78)
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一世を風靡した人の自殺という最期は、

絶対にびっくりするものである。

「あゝやんなっちゃった~」のフレーズと
ウクレレ片手の漫談で一世を風靡した

牧伸二。
78歳という年齢にもなって、なぜ自殺

という最期を選んだのか…
わりとこの人の芸は面白く、社会を

風刺したネタなんかは、古いネタにも

かかわらず今でも通じるものが多くて
驚かされる。
ここにきて玉置宏、坂上二郎、長門裕之と

昭和九年会のメンバーが相次いで

亡くなっているが、まさかマキシンが

自殺という形で世を去ってしまうとは…

誰が想像したことか。


14代目・酒井田柿右衛門 (6月15日 享年78)
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佐賀の有田焼を代表する陶芸家。
日本のみならず世界でも高い評価を

受けていた。
よくテレビ出演をしており、私はNHKの

番組で村田英雄と対談していたのを

観たのが、この人を知ったキッカケ。
今年、JR九州が作ったクルーズトレイン

「ななつ星」の洗面所に使用されている

洗面鉢が遺作となったようだ。


高崎一郎 (8月10日 享年82)
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幼い頃、夕方になると教育テレビ以外は

観るものがなく、しばしば「レディス4」を

観ていた。
本当にマセた餓鬼だったと思う(笑)
この番組で高崎一郎を知ったのだが、

優しい口調なのに所々べらんめぇ調になる

喋りが記憶に残っている。
「レディス4」降板以降、テレビに全く

出なくなてしまい、「レディス4」も

高崎降板以降はつまらなくなってしまい、
すっかり観なくなってしまった。
コサキンラジオでネタにされるのを聞く度

今何やってるのだろうと思ったものだが、

もう80歳になっていたとは…


山崎豊子 (9月29日 享年88)
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社会派小説を数多く発表してきた大家。
「白い巨塔」「不毛地帯」「大地の子」と
スケールの大きい骨太の作品が多く、

これらの作品を本当に女性が書いたのかと

昔は驚いたものだった。
ただ一部では盗作疑惑や、フィクションか

事実かなどと、様々な議論を生む作家でも

あった。
この人の作品は、司馬遼太郎ばりに

長編なものが多く、暇なときでないと

読めないのが難点。
ただその内容から映画化すると比較的

面白いものになり、「華麗なる一族」と

「女系家族」は私も好きな映画である。


桜塚やっくん (10月5日 享年37)
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突然の訃報に本当に驚いた。
それも高速での事故死という最期…
私が中学生だった頃、「エンタの神様」

というお笑い番組が当たり、多くの芸人が

登場しては売れていくという時代だった。
スケバン恐子という出で立ちで登場した

彼もまた人気を博した。
その頃から懐古厨の天邪鬼だった私は、

彼の何が面白いのかわからなかった…
ただ私が学生時代だった頃に流行った人が
こうして亡くなってしまうと、何とも

やるせない気持ちになってしまう。


やなせたかし (10月13日 享年94)
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この人の作品には、本当お世話になった。
作詞された「手のひらに太陽を」は

よく歌ったし、何より「アンパンマン」で

私は育ってきた子供なので、本当に

感謝の思いでいっぱいである。
晩年は新藤兼人ばりに「死ぬ」とよく

口走っていたが、94歳という年齢まで

生きただけでもすごいことである。


天野祐吉 (10月20日 享年80)
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この人は急逝という感じが強くした。
ついこの間までNHKアーカイブスに出演して
懐かしい番組について語っていたのを
観かけただけに…
それまで誰も目をつけなかった広告を
批評するという新しいジャンルを開拓。
鋭い指摘にユーモラスな表現と文体。
こうした才能を、晩年は左傾化に活かして
老害化してしまったことで晩節を汚して

しまった感は否めない…


川上哲治 (10月28日 享年93)
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打撃の神様もついに旅立った。
伝説の選手、赤バットの川上哲治。
選手としては史上初の2000本安打。
監督としては日本一に9度も輝いた。
選手としても、監督としても一時代を

築けたというのは本当にすごい。
軍隊時代に丹波哲郎をイジメたとか、
監督時代の湯口事件などと人柄と評判は
最悪であったが…
赤バットの川上、青バットの大下、
物干し竿バットの藤村…みんな故人と
なってしまった。
戦前から活躍していた野球選手も、
これで全滅かもしれない。


改めて、今年亡くなられた方々の

ご冥福を祈る。