昨日は、前日に行けなかった山本町へ長井町から入りました。
道路脇には流木が山積し、刈り取りのできない稲が残っていました。
房田町の専業農家では、土砂で埋まった排水路の排土を自力で行っていました。
上流側で山腹からの崩土が有り、元の河川がどこか分からないほど冠水。
山本町の専業農家を目指している若者からは、自力だけでは農業ができないという悲痛な声でした。
今年稲刈りをできたのは2割ほどで、あとは収穫できないと嘆いていました。
下黒川町・長井町・房田町・山本町の農地は、ほとんどが収穫前に冠水しています。
農家の自助努力だけでは到底もとの農地に戻すことは不可能です。
国は「どんな支援でもできるだけやる」と言っているなら、市や県及び農協などで被害状況の確認をして、農地復活を公費でやることが求められていると思います。
このままでは、耕作放棄や担い手農家が離農することは目に見えて明らかです。
行政の担当課は、大洪水の現場を見れば、農家からの声を聞くまでもありません。
県や国に対して、一日も早く輪島市内の農地の現状復旧を要望すべきです。
このままでは、来年の作付けができないことは明らかです。
農地の被災状況を見て、通行止めになっている山本町へ。
昨日も流木の撤去や土砂の除去作業を行っていました。
山腹崩壊で土砂が流れだし、集落のあちこちに甚大な被害が出てました。
通常の水路の排水容量をはるかに超える洪水で、集落のあちこちへ土砂や流木が流れたようです。
隣の介護施設に設置してあったスマートハウスも数十メートり離れた場所へ流されていました。
大震災と大雨洪水被害という二重苦を輪島市内の全域の市民に与え、この一週間被災地の一部を回っていると、「もう輪島にはいられない」という声を聞くこともありました。
まだ大雨洪水により被害状況を把握し切れていないようですが、まずはと被災者の救済と被害状況の把握をすべきことは言うまでもありません。
そして、今すぐやるべきことを洗い出して、国や県及び関係団体へ要望の声を上げていかなければなりません。
対応が遅れれば遅れるほど輪島を離れる人が増えるでしょう。
私も被災者の声を少しでも輪島市の対策本部に届けたいと思います。
※※※ 豪雨から一週間経過
輪島市では、まだまだ復旧作業のボランティアを必要としている事業所や個人がいます。
ぜひ、輪島市の被災者に手を貸してあげて下さい。
よろしくお願いします。