さて、星屋見習いとして住み込みで日夜精進する私。
季節は春だった。
店主のオージ(爺さんみたいだから)はいつものんびり していた。
「桜の花びらがよく散ったよく散った」
と言って喜んでいる。
ちなみにオージの外見を知らない。つまり見えないのだ。
ただ声がするだけなのである。
しかし私は驚かなかった。
感情が極端に乏しかったのも原因だったが、何よりもなにもかもに興味がなかった。
星屋に住み込むのも流れであった。
「夜までには外を真っさらに綺麗にしてくれないか、仕事の邪魔になるからの」
星屋は忙しい。
夜の本業はまだ見せてもらったことはないが、毎日何処かを綺麗にせよと命じられる。
桜の散るこの季節は一日中桜の花びらとにらめっこであった。
何しろ一枚も落ちていてはいけないのだ。
だから少しでも放っておけない厄介なものだった。
掃除が嫌いな私には苦痛でしかなかったが、それしかなかったので従わざるを得なかった。
「さくら…こんなに欝陶しく感じたのは初めてだよ」
そう言いつつ星屋に従うのであった。
続く
季節は春だった。
店主のオージ(爺さんみたいだから)はいつものんびり していた。
「桜の花びらがよく散ったよく散った」
と言って喜んでいる。
ちなみにオージの外見を知らない。つまり見えないのだ。
ただ声がするだけなのである。
しかし私は驚かなかった。
感情が極端に乏しかったのも原因だったが、何よりもなにもかもに興味がなかった。
星屋に住み込むのも流れであった。
「夜までには外を真っさらに綺麗にしてくれないか、仕事の邪魔になるからの」
星屋は忙しい。
夜の本業はまだ見せてもらったことはないが、毎日何処かを綺麗にせよと命じられる。
桜の散るこの季節は一日中桜の花びらとにらめっこであった。
何しろ一枚も落ちていてはいけないのだ。
だから少しでも放っておけない厄介なものだった。
掃除が嫌いな私には苦痛でしかなかったが、それしかなかったので従わざるを得なかった。
「さくら…こんなに欝陶しく感じたのは初めてだよ」
そう言いつつ星屋に従うのであった。
続く