おとうさん | Passion 

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passion8  【すばらしい人生】


part2~

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『おとうさん』
僕は子供の頃 5軒並びの6畳2間の長屋で住んでた
父は いつも優しくて 部屋に入ってきた虫がいれば 
絶対に殺さないで 裏の 猫の額ほどの庭に 逃がしてた
動物が好きだった父は ヒヨコをたくさん買ってきて
鳥小屋を作って その中に裸電球を入れてた
なんで 裸電球?って思ったが 
寒い時期に電球を点けると鳥小屋が暖かくなって 
ヒヨコが みんな集まってくる
その他 手乗り文鳥や 錦鯉 メジロやインコも 柴犬も飼ってた
小さかった僕は いつも父親のヒザの上に座って
植木やヒヨコのいる 裏庭を ぼ~ っと眺めてた
父は家の中では いつも ステテコと白いシャツ
縁側で いつも あぐらをかいて 裏庭を見てた
縁側は 木で出来てるから 夏なんか 縁側で寝そべったら
ひんやりして 気持ちが良かった
父は 四国の高知県から大阪に来て
母親と出会って 結婚した
母に 田舎もん ってよく言われてたけど
今から考えたら どこに行くときも ワイシャツにグレーのズボンだった
でも 僕は子供だったからだろうか  気にしてなかった
そういえば 父にいろんなとこに 連れてってもらったなぁ
近くの海に行って 防波堤でアジを釣ったり
岩湧山にも行った
PLの花火も 父のバイクに乗って 二人で行ったのを覚えてる
あの時は 帰りにパンクして パンクしたまま
バイクに乗って帰った 
バイクのライトが パンクの振動で上下に揺れてたのと
父の背中にしがみついてた自分 
父の優しい 大きな背中を思い出す
今から思えば 父は自然が好きで 素朴で 田舎が好きだった
あわただしい都会に なじめなかったんだろうなって思う
そんな父も53歳で亡くなった
やっぱり 最後は 四国の田舎で亡くなった
父の 好きだった田舎で・・・
当時 僕は21歳だった
この前 近くの健康ランドに行って 露天風呂に一人で入ってた時
親子が はしゃいでた
子供と父親が お湯のかけ合いをしてる
ええ大人が 子供とはしゃぐなよ~ って思って ちょっとけげんに見てた
そしてら急に涙が出てきて 止まらなくなった
自分の心の中に閉じ込めてた何かが あふれ出してきた
おとうさん なんで死んだん
おとうさん おとうさん 
って ひさびさに 涙が止まらなかった
寝たきりでもいいから 生きてて欲しかった・・・・
って思った。
もうすぐ父の日だし 16日が 父の誕生日
もし 生きてたら83歳か~
父は母の影響で クリスチャンになってた
最近よく 母が父の話をする
「タカコ 病院に行って キリスト教の伝道せーへんか」
って 母は父によく言われたそうだ。
父は 病院で入院してる人に 元気になってもらいたかったんだと思う
やっぱ 優しかったなぁ
僕は勝手に 父の承諾なしに 父の意思を受け継いでるつもりでいる
「おとうさん おとうさんの気持ちは僕は知ってるよ。
だから 僕は おとうさんの意思を受け継いで
みんなを 元気に 明るく前向きにしたいって思ってるんだ
がんばるから 力貸してな~」
って たまに おとうさんに話しかけてる。
今も おとうさんは僕を見守ってくれてるって信じてる
いつか僕に寿命がきて あっちの世界に行ったとき
おとうさんと再会するんだ~
おとうさんに何て言われるんだろ
よ~ がんばったな!って言われるんかな?
今の僕じゃ無理か~
だから もうちょっと がんばってみるから
たまには 力貸してな~   おとうさん。。。

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このブログ書いた後
コメントくれた人と久々に出会ったんだけど
僕のギャグを聞いて
あのブログ書いた人とは思われへんーっと言って
幻滅して帰っていきましたー(^_^;)
あはは)^o^(