先日、「莨の火」というお話のハメモノを入れさせて頂きました。

 

非常に地味なお話で、ハメモノと言ってもほんの一瞬だけ、お大臣がお座敷で小判を巻くシーンのバックに入れるだけです。

 

使う曲は「錣(しころ)」という曲で、染丸さんの全集にも入っています。(全集では「錣 その2」という曲名です)

「莨の火」というお話そのものが上方のお話らしく、江戸落語でも「錣」を使っていますが、恐らく上方の曲では、と思っています。(江戸のお座敷シーンでワイワイやるシーンは「さわぎ」が一般的の様ですね)

 

譜面があるにこしたことはないと思いますが、三下がり(二上りでも可)で三の糸だけ押えて上下に動かしながら、三の糸と二の糸を(開放弦の状態で)一緒にジャカジャカ、それも少しの時間だけ演奏するだけなので、譜面をわざわざ買わずとも耳コピでも十分にいけるレベルですね。

 

また、YouTubeを見てみると、同じ「錣」であっても、落語家さん(演奏者さん)によってメロディや構成が微妙に違う様で、染丸さんの全集をお持ちの方は「CDと違うな」と感じるケースもあると思います。(そういう場合は柔軟に対応すればよいと思います)

 

キッカケは簡単で、お金を撒く前に「三味線と太鼓のお姉さん方の分(小判)はこっちに置いておいて」と言いますし、「では撒きますよ、そ~れ!」という、非常に判り易いセリフですので、そう間違えずに入れますし、終わりも「あ~おもろいかった」旨のセリフを言いながら手をはたきますので、それに合わせて音を小さくして終わります。

 

宴会シーンでの終わりは、お決まりのパターンがありますので、それが良いと思います。

三下がり/二上りの場合、三の糸の4を押えて三の糸と二の糸を(開放弦の状態で)一緒にジャカジャカやりながら、三の糸の4をスライドさせて6に徐々に上げていきます。

 

お座敷のシーンの演奏ですので、始まりは比較的大きな音で演奏してもよいですし、演者さんが「それ~!」と叫んでいる間も音量を下げずとも良いと思います。

一方、途中で「おいおい転ぶなよ!」等のセリフが入りますので、その辺りだけは気持ち「殺し」(音を下げて弾くこと)た方が抑揚が出る様に思います。