はらはらと
舞い降りてくるさまは
可憐で愛らしく
見慣れた景色をふんわりと包むのその様子には
暖かさすら感じるのに
過ぎればそれも
厄災と化し
家を押し潰す
人の、物の流れを塞き止める
白い津波となり集落すら一瞬で呑み込む
人も家も
何もかも
だからこそ、なのか
それなのに、なのか
その季節のあとに訪れる
暖かい陽射し
澄んだ青空
強烈に眩しく美しい景色は
全身の細胞から染み込み
こころに沁みてゆく
涙さえ流れる
言葉に出来ない歓び
この土地に暮らしたものだけが、知っている
冬の間に積もり積もった雪は
春になれば清らかで潤沢な水となり
田畑を潤し
実りをもたらす
恐ろしさ、儚さ、美しさ、神々しさ、その力、その恵み
それを知っている
愛は、雪に似ている
美しく
心踊り
心を満たし
心を彩る
心を押し潰し
全てを奪い
そして 全てを 受け入れる
全てと共にある
私なら、可能なのだろう
そこに生まれ
そこに育ち
雪と暮らしを共にしたのだから