現在の”カントリーポップ”とは全然違いますが、音楽的に凄く優れて

いて、外見も若くて美しい(まだ少々田舎っぽいですが)という、非

常に高い才能の持ち主が昨年、デビューアルバムをリリースしていま

した。

オクラホマ州マルドロウ出身の18歳の美人女性シンガーソングライタ

ー、Gabrielle Goreがその人で、きょうとあすは、彼女のその昨年リ

リースのデビューアルバム、「I See You」を聴きます(今回は前半

の5曲を聴きます)。

この人の外見を見たときに、ちょっとだけ昔の若い頃のクリスタル・

ゲイルを思い出しました。

もちろん今のアメリカのカントリーシーンでは、これはマイナーシー

ンの作品ですが、80年代後半から90年代初頭のナッシュビルのメジャ

ーのピュアなネオトラディショナルカントリーと、モダンで新しい感

覚(あくまで、ウエスタンミュージックとしてはです)のウエスタン

ミュージック、といった内容で、現在の”リアルカントリー”のものと

して、非常に素晴らしい作品と思います。

まあ、超時代遅れで流行らない音楽、と言えばそうなのですが、これ

だけ才能があって、若くて美しいというのもあるので、もしかしたら

ほんの数年後にナッシュビルのカントリーのメジャーシーンでデビュ

ーをして、全く違った音楽(洗練されたヒットカントリーポップ)の

作品を出してスターになっている可能性も、充分あると思います(も

しそうなっても、”リアルカントリー”のファンとしては、ちっとも嬉

しくはないわけですが)。

ちなみに、このアルバムはナッシュビル録音で、プロデュースはロー

ヤル・ウエイド・キムスです。

あと、彼女のバンドには、信じがたいような物凄いキャリアを持った

プレイヤーが含まれています。