Clinton Gregory - Couldn't Love Ever Picked A Better Place To Die
Clinton Gregory - If It Weren't for Country Music (I'd Go Crazy)
Clinton Gregory - One Shot At A Time
Clinton Gregory - Satisfy Me and I'll Satisfy You
Clinton Gregory - Play, Ruby, Play
Clinton Gregory - Who Needs It
Clinton Gregory - Look Who's Needing Who
Clinton Gregory - You Didn't Miss a Thing
Clinton Gregory - A11
Clinton Gregory - Christmas in Virginia

 

私は1980年代の初めくらいから現在までの(と言っても、2000年

代後半から2010年代前半くらいまで、結構長めに聴いていなか

った時期もあったのですが)ビルボードの"カントリーシングルチ

ャート"のサウンドなどの感じが大体わかっているつもりなのです

が(それ以前のものも、凄く有名で、常識的な、偉大な人たち[ハ

ンク・ウイリアムスさんやパッツィ・クラインさんetcetc]や曲もすこ

しは知っているつもりです。)、80年代後半から90年代の頭にか

けては、ちょっとその中では変わった時期でした。

ポップチャートをも席巻した、80年代前半のポップカントリーがこ

の頃になると時代遅れになり、一時的にカントリーの人気が落ち

ていた感じで、あまり力やお金を掛けられない為もあってか、"素

材" そのまんまな感じのルーツミュージック系("リズム・カントリー

&ブルース"やケイジャン・ミュージックなど)や、その中のひとつと

してピュアなトラディショナルカントリーのものが、"シングルチャ

ー ト"に入って来て、ヒットしていました。

それが、再びの、90年代のカントリーの新しい若い世代での大ブ

ームの "ニュー(ネオ)トラディショナルカントリー"へと繋がって行

ったのですが、そんな流れの中、90年代の始めに、ガース・ブル

ックスやクリント・ブラックやアラン・ ジャクソンらが本格的に大ス

ターになるまだまえな頃、カントリーのマイナーレーベルから、メ

ジャーのものほどコマーシャルだったりビートが利いていたりしな

い、もっとというか本当にマイナーのほうの、素朴で素材そのもの

な感じの、ピュアでストレー トなトラディショナルカントリーなのに珍

しくヒットチャートにランクインして話題になっていたのが、このClin

ton Gregoryでした。

90年から93年まで、マイナーレーベルの"Step One Records"から

、 今回聴いた曲など10曲あまりがチャートにランクインしました。

そして、それが認められたのでしょう、95年に、当時のカントリーの

メジャーレーベルからアルバムを1枚だけ出し、その中から、ちょっ

とそれまでの作品より明らかにキャッチーでコマーシャルな感じの

サウンドの「You Didn't Miss a Thing」が68位にランクインしますが、

皮肉にも、それが彼の最後のチャートランクインシングルになって

しまっています。

わたしの大好きなスタンダード曲の「A-11」もその後にシングルに

なったのですが、ランクインすることはありませんでした。

本当に、いいカントリー・カントリーとしていい内容なのにシングル

のチャートにランクインもしていた、貴重な存在な、好きな男性スタ

ーでした。

特に彼と言えばな名曲の代表曲「(If It Weren't for Country Music)

I'd Go Crazy」は、26位まで行きましたし、あと「Play, Ruby, Play」も

、25位と上位にランクインしました。

他にも彼にはいい曲が色々ありますので、また折を見て、アルバム

ごとや、あるいはすこしづつ"バラ"で聴きたいと思っています。