母のお話 親心 | tamamusiの短歌のブログ

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≪短歌≫

 

     子守唄 代わりの母の お話は

 

 月日を越えて 心に届く    

 

クマムシくんtamamusi


幼い頃、寝る時に母が話してくれる「姥捨て山」のお話が大好きだった。ニコニコ

 

お殿様の命令で、年老いた親を山に捨ててくるというのがお話の始まりだった。...( = =) トオイメ目

 

息子が年老いた母親を背負って山へ入っていくと、母親が時折、木の枝を折っている。息子が理由を聞くと母親は、息子が帰りに道に迷うといけないから目印にするためと言う。えーん

 

そして、ここからがメインストーリーになるわけだが、私が一番はっきり覚えているのが、年老いた母親が枝を折るところ。えーん

 

幼くて親心なんてまだ全然わからなかったが、心に残っている。

 

今思い出してみると、枝を手折るところを話してくれる時の母の声の調子がちょっと違っていたような気がする。。。意図的にではなく。

 

もしかしたら母は、山に捨てられて死にゆく自分のことより息子を思う親心を思い、涙声になるのをこらえて話していたのかもしれない。えーん

 

「お母さん、お話して」そう言っていた私も母になり、祖母になり、年月は流れたけれど、お話をしてくれた母の声は今も胸の中にある。ニコニコ