モンスター井上尚弥選手で大いに盛り上がった先日のボクシング世界戦

 

 

 

でも尚弥君だけではありません

 

つい先日、日本でも人気のあるこの選手がチャンピオンに返り咲きました

 

 

 

 

ワシル・ロマチェンコ( ウクライナ 36歳 )

 

 

 

北京、ロンドン、オリンピックで二大会連続で金メダルという輝かしい実績を引っ提げてプロの道へ

 

フェザー級( 57.15キロ )でデビューし、プロ3戦目で世界チャンピオンの座に着くと、三度防衛し王座を返上

 

スーパーフェザー級( 58.96キロ )に挑戦し、初戦で世界チャンピオンに、この王座を四度防衛すると再び王座を返上

 

ライト級( 61.23キロ )に挑戦し、今度も初戦でWBAチャンピオンの座を獲得、2戦目でWBO王者との統一戦に勝利し二団体統一王者に、4戦目でWBC王者との統一戦にも勝ち三団体を統一

 

 

 

 

残るIBF王座獲得を目指しテオフィモ・ロペス選手と対戦しますが、0-3の判定で敗れ王座を失います

 

 

 

その後、痛めていた右肩の手術をしたり、ロシアの侵略を受けた母国の為に兵役に志願したりと、なかなかリングに集中することが出来ずにいました

 

こんな姿はもう見たくない

 

 

 

2023年5月、その後ライト級の四団体統一王者となったデヴィン・ヘイニー選手に挑戦し失ったタイトルを取り返す機会に恵まれましたが、微妙な判定で敗れ王座返り咲きはなりませんでした

 

 

 

 

 

そしてついこの間、2024年5月12日

 

IBF世界ライト級王者決定戦に臨み、ジョージ・カンボソス選手と敵地オーストラリアで対戦、華麗なボクシングで終始圧倒し、11R2分49秒、TKOで勝利し、

見事に世界チャンピオンに復活しました拍手

 

 

 

 

 

多彩で芸術的、絵になる男

 

36歳でも終盤までこんなに華麗なステップが踏めるボクサーって・・・

 

節制と厳しいトレーニング、これに尽きるんではないでしょうか

 

 

 

 

 

 

速いジャブと天才的な距離感

 

少しタイプは違うものの尚弥君と共通するものがあります

 

 

 

爆発力とハードパンチで相手を粉砕するモンスター尚弥君、

一方軽快なステップで紙一重のパンチを交わし、サウスポースタイルからスピードのある左を打ち込む玄人好みのボクシングをするロマチェンコ

 

この試合も後ろ足のかかとを少し上げ気味の軽快なステップで、相手のパンチを吸収し自身のパンチは踏み込んで強く当てる、この変幻自在な動きでガンボソス選手の強打がなかなかヒットしない

 

もう11ラウンドまできて、おそらくジャッジは大差でロマ有利な筈で、本人もわかっていたと思う、でも最後まで攻撃の姿勢を崩さず強烈な左をボディーにめり込ませ、地元の英雄をリングに沈めてしまった

 

 

 

 

 

 

戦禍の為、母国での試合が出来ずに世界中を転戦しているこのウクライナ人ボクサーは、ヘビー級のウシク選手ともどもウクライナの人たちの希望の星

 

次は、尚弥君、ウシク選手とともにサウジでもいい、欧州のどこかでもいい、出来るのならば日本でもいい、各国で避難生活を続けるウクライナの人を招待し、ヘビー級、ライト級、Sバンタム級、三大世界戦を出来ないものかな・・・