慶應義塾の優勝で幕を閉じた夏の甲子園から約三か月半
各地区の秋の大会も終わり、もう来年春の選抜高校野球の有力校が見えてきました
季節の移ろいは本当に早い
まだ各高野連から推薦校も出ていない状況ですが
毎年秋の地区大会上位校が来年春センバツの有力候補となるだけに、一足早く予想をしてみます
== 第53回明治神宮野球大会 ==
各地区の優勝校が一同に会し、秋の全国チャンピオンを決める明治神宮大会
高校の部では、優勝校の所属する地区にセンバツ出場枠が一つ与えられます。
又、来春のプレ選抜大会としての意味合いもあり、注目の大会でした
北信越地区の星稜高校が優勝し、北信越地区はセンバツの出場枠が2 ⇒ 3へと増えました
又、豊川-星稜戦以外は接戦が多く、全国の実力が拮抗していると感じました
=== 出場校予想《 1回目 》===
【 北海道 】… 出場枠1
北海 3年ぶり14回目
全道大会優勝の北海が夏春連続の甲子園出場確定でしょう、道東の公立高校、別海高校の躍進には驚きました。エースの堺君、甲子園で見たい投手です、是非21世紀枠で選んでほしい
【 東北 】 … 出場枠3
青森山田( 青森 ) 8年ぶり3回目
八戸光星( 青森 ) 5年ぶり11回目
学法石川( 福島 ) 33年ぶり4回目
東北大会決勝進出2校は確定。
3校目はベスト4の一関学院( 岩手 )と学法石川( 福島 )の比較。実力は互角と見えますが戦力比較ではなく、一関学院の場合、青森二校との組み合わせだと北に偏ってしまう地域性で不利、学法石川が33年ぶりの出場を決めると見ます
【 関東・東京 】 … 出場枠6
作新学院( 栃木 ) 2年連続12回目
山梨学院( 山梨 ) 3年連続7回目
常総学院( 茨城 ) 3年ぶり11回目
健大高崎( 群馬 ) 2年連続7回目
関東一( 東京 ) 8年ぶり7回目
桐光学園( 神奈川 ) 23年ぶり2回目
関東大会4強以上の、作新、山梨、常総、健大、東京大会優勝の関一はほぼ確定。
毎年揉めるのが関東の5校目と東京の2校目、又その両校の比較。
関東大会準々決勝4試合の試合内容から、千葉優勝の中央学院と神奈川優勝の桐光学園に絞られ、決勝進出の山梨学院とタイブレークの接戦だった桐光学園が地域性も加味し5校目になると推理します。
単独大会の東京は、余程抜けた二校の場合じゃない限り、優勝校のみ選出のパターンが多いような気がします
又、各地区の優勝校が激突した、秋の全国大会 “ 神宮選手権 ” で作新学院が関東一高を下してもいて、6校目は関東大会から選出されるべきでしょう
【 北信越 】 … 出場枠2
【 神宮大会枠 】 … 出場枠1
星稜( 石川 ) 2年ぶり16回目
敦賀気比( 福井 ) 4年連続11回目
日本航空石川( 石川 ) 6年ぶり2回目
北信越大会優勝の星稜が、全国の地区優勝校が集結した明治神宮大会を征し、北信越地区が一つ増枠となりました。
決勝進出の星稜と敦賀気比は確定、問題は増えたもう一枠。準決勝敗退の二校も石川と福井。昨春出場した北陸( 福井 )は星稜に1-6の敗戦。一方航空石川は敦賀気比に3-4延長タイブレークで敗戦、又県決勝でも星稜に5-6でタイブレークの末の敗戦だった。もう決勝進出二校と同じくらいの実力と判断してもいいのでは
【 東海 】 … 出場枠3
豊川( 愛知 ) 10年ぶり2回目
愛工大名電( 愛知 ) 12年ぶり10回目
宇治山田商( 三重 ) 16年ぶり2回目
東海大会決勝進出の豊川と名電、愛知の二校は確定。
準決勝敗退の藤枝明誠( 静岡 )と宇治山田商( 三重 )の比較、
県大会優勝の両校ですが、名電に6-10の明誠よりも豊川に5-6の山商の方が上位と判定されそうです
【 近畿 】 … 出場枠6
大阪桐蔭( 大阪 ) 4年連続15回目
京都外大西( 京都 ) 18年ぶり7回目
京都国際( 京都 ) 3年ぶり2回目
耐久( 和歌山 ) 初
報徳学園( 兵庫 ) 2年連続23回目
履正社( 大阪 ) 2年連続11回目
近畿大会4強以上の大阪桐蔭、京都外大西、京都国際、耐久は確定。
残る二校は準々決勝敗退組の中から。
まず、優勝した大阪桐蔭と接戦だった報徳学園が有力、残る一枠を近江と履正社で争うと見ますが、ここは難しい、総合力で履正社とみましたが
【 中国 】 … 出場枠2
広陵( 広島 )3年連続27回目
創志学園( 岡山 ) 7年ぶり4回目
この大会から二枠固定となる中国地区、決勝進出二校で順当選出とみます
注目は東海大相模から異動してきた門馬監督率いる創志学園、どんなチームか楽しみです
【 四国 】 … 出場枠2
高知( 高知 ) 3年連続21回目
阿南光( 徳島 ) 32年ぶり2回目
四国も同様に二枠固定となった。決勝進出二校で順当でしょう
【 九州 】 … 出場枠4
熊本国府( 熊本 ) 初
明豊( 大分 ) 3年ぶり6回目
神村学園( 鹿児島 ) 9年ぶり6回目
東海大福岡( 福岡 ) 7年ぶり3回目
九州のチャンピオンとなったのは熊本国府高校、近年力を付けてきた熊本の新興私学がついに甲子園デビューとなりそうです。
四枠固定の九州、今回も残りはベスト4の他の三校でスンナリ行きそうです
【 21世紀枠 】 … 出場枠2
別海( 北海道 )
水戸一( 茨城 )
来年から一校減の二校となってしまう二十一世紀枠、まだ地区推薦も決まっておりませんが、各都府県推薦校の中から推理しました
この推薦枠を勝ち取る要素は二つ
①困難な環境を克服しつつそこそこの成績を収めた、というパターンと
②進学実績の高い、“ 文武両道 ” が顕著な進学校、というパターン
今回①は別海高校、道東の過疎地かつ厳冬の地域で道大会ベスト4
他都府県の推薦校を見渡しても、実績と困難克服という主要件を満たしているのは他に見当たりません。おそらく “ 確定 ” でしょう
②は水戸第一高校、他県の推薦校の中にも進学実績が抜けている高校もありますが、ハイレベルの茨城でベスト4というのは特筆、好投手もいて高野連好みの要件を満たしていると思います
以上、12月4日現在での展望でした