柳ジョージさんが天に召されてもう10年以上経ちます

 

この人の音楽を初めて聴いたのが16歳の頃、バイト先のうどん屋の有線放送でした

 

店には主人と二代目、僕と同い年の見習い君二人、もう一人独立し暖簾分け間近かのお弟子さんのM・Aさん。

この人、僕と同じ姓でイニシャルも同じの5歳年上の方。仕事熱心で手際も良く、普段は寡黙でしたが、話をすると明るくハキハキしていて、こんな人が上司だったらいいなと、憧れの存在でもありました

 

一つ難点は、開店前の仕込み時間中に、M・Aさん好みの音楽を有線で掛けまくっていて、それが、レッドツェッペリン、ディープパープルなど海外のハードロックばかり。僕には雑音としか聞こえず、いつも、あぁまた掛かってるなと半分ウンザリ気分

 

ところがある日、日本語の歌が掛かっている。有線のチャンネル権はM・Aさんだけなので誰の歌ですかと聞いたところ、柳ジョージ&レイニーウッドだという

 

その時聞いた『 青い瞳のステラ… 』が本当に良くて、この月のバイト代約2万はこのグループのカセットテープ代に消えました

 

とにかく、熱いけど陰がある、アメリカを意識させるような歌詞、ヨコハマといえばジョーちゃん。ラブソングなど無く別れの曲ばかり。

寂しい男、惨めな男、挫折した男、悲しい過去を持つ男など、ご本人はとてもカッコいいのに『オレ達』が感情移入できる曲が多く、人生のいろいろな場面で救われました。

 

この歳になって最近よく聴くのが、80年頃、ソロになってすぐに出した古いアメリカンオールディーズのカバー『GoodTimes』シリーズ。

英語の発音は上手くないけど(笑)、いわゆるジャパニーズイングリッシュじゃなく、本場っぽく聞こえる英語、ジョーちゃん独特の英語、これがいい!

 

ジョーちゃんの影響で、僕もレイ・チャールズ、サム・クック、プラッターズが大好きです

 

あなたの音楽に出会えてよかった