お母さんを送ったあと、

あれよと言うままに新幹線へ、、


このくだりは、、まさかのーー

「圭君っ!?」

「はい。

急に決めてごめん。

というか、仲直りの方法が思い付かなくて」

頭を抱えてしまう圭君の腕をぐいっとひっぱり売店へ。

缶ビールを差し出し

「たまにはどうですか?」と

あざとくいってみた。

この人はなんて可愛いんだろう。

独り占めしたい。


頭をクシャっとするように撫でてくれた後

「奥さん、サプライズはここからだよ」

と自信満々の彼に戻った。


新幹線の中、

何度か電話があり仕事はモードの圭君だったけど

30分が経つ頃社内携帯の電源を切ってしまった。

「いいよ?」

「いや、もう全部柴坂と父さんに任してきた。」

不機嫌な彼に

「では乾杯ですか?」

と詮を抜いたビールを差し出し

やっと2人のデートタイムが始まった。


お互いの学生時代の話をしたり同期の話をしたり、気付くと寝てしまっていて、、

優しく起こされ新幹線を降りてからは車での移動だったのであっという間だった。