「、、圭!」

しがみつくような彼女の腕を振り払う圭君


「待って。

ちゃんと話して。」

涙目の彼女を見て辛くなった。

、、結局、私も副社長も傷付けた人がいる。

付き合ってなかったにしろ、きっとすごく好きだったんだろうな。

素敵な彼のままでいてあげてほしい。

でも、、

くいっと反対側の腕を引っ張った。

驚いた顔の副社長。


「彩花、、」

「、、主人から離れてください。」

きっと彼女を睨んだ。

「主人?、、圭?」

「彩花、、」

「圭君、別れましょう

こんな人がいたなんて聞いてませんでした。

そんな人とは一緒にいれません。」

驚く彼女だが、

私の言葉に安堵した様子も見れた。

でも、迷いも見えた。


「彩花!

ちょっと待って!なんで!」

「みんなには私から話しておきます」


1歩踏み出す私を思い切り引き寄せ

彼女に告げた。

「俺は彩花しか要らない、

彩花の存在を知ってから誰とも付き合ったつもりはないよ。

彩花を傷付けるなら許さないよ」

仕方ないな、、


圭君に10分あげるからちゃんと話してっとその場を離れた