圭君との約束の日、

母から連絡があった。


「今日みんなでご飯食べるんだって?」

圭くんにも連絡があった様子で

なに食べようか、っと考えていた。

「、、副社長は何がお好きですか?」

「彩花、今は副社長じゃないです」

「あっ、、圭君は何が好き?」


時折、間違えてしまう。

副社長か、、

「俺は、、和食かなぁ

○○に小さな料理屋さんがあって

名前は花って言うんだけど知ってる?

おばあちゃんがかわいくってさ」

「それ、、祖母のお店ですよね?

もう、、気を遣わなくていいので」

「花のおばあちゃんの揚げ出しと魚の竜田揚げがうまいんだよ」

「わかりますっ

おばあちゃんの揚げ出し豆腐!」


、、、同じことを考えたに違いない。


「父さん、今日彩花のおばあさんのお店はどう?

父さんもあそこのお酒気に入ってただろ?

彩花の家族にも伝えておいてよ

、、ありがとう。あとで」


なんでもないことかのように段取りを組んでくれ、目的のお店につくなりとを開けてくれ、どうぞと促してくれる。


2人で気になっていたブライダルも出来る大箱のカフェ。

たくさんのお気に入りと気になっていた箇所を2人で確認する。

すごく楽しいし、安心する。


「、、、圭?」

ショートカットの似合うきれいな人が後ろから圭君の裾を引っ張った