これほど自分を情けないと思った日はないし、
この日を忘れたことは1年経っても1度もない
1年経った今でも
仲間のセコンドや応援で後楽園に行くたびに、
そわそわして、うずうずして、
悔しい気持ちが溢れてくる笑
2020年の7月に過度の練習から脳出血を引き起こして、周りに沢山心配かけて、
やっとの思いで帰ってきたリングで
勝って「ほらね!日向帰ってきたでしょ?」
って応援してくれるみんなに安心させてあげなきゃいけなかった
本当なにやってんだ。って
笑っちゃうくらいへこんで、
試合終わって友達と食べるご飯が、
美味しくないって言ったらおかしいし
もちろん美味しいんだけど、
食べ終わった後に、フッて我に帰っちゃってた
(ごめんねせっかく励まして美味しい焼肉連れて行ってくれてたのに笑笑)
自分のスタイルは、いつでも「全てを懸けて闘う」
って言うのが心情であって、
中途半端にやりたくないし、何よりも1番になりたいから
誰よりも練習したし、キックのことをずっと考えてた
ベルトを獲ることを常にイメージして、
あと一歩のところまで積み上げていたつもりだった
「次があるよ!」って言葉があまり好きじゃなくて、
その年の4月から就職が決まっていた自分にとって、
ここが最後の勝負であったし、
こんなところで勝てなきゃ続けられないと思っていた
だから今でも鮮明に覚えてるんだけど、
試合終わってすぐ、どうしようもなく悔しがってる自分に
自分の状況をよく知る夏輝は、
「次があるよ」とか「これからこれから」
とかの声はかけてこないで、
ずっと隣で一緒に悔しがってくれてた笑
控室戻ったら、大宮司さんに思いっきり熱い言葉を貰って、
左右田さんからも本当に嬉しい言葉をもらって、
頑張って抑えてた感情が全部溢れた
最後には城戸さんと美優ちゃんにしっかり笑わせてもらった
そして、後楽園ホール出たら自分の応援に来てくれた100人以上の人たちが待っていてくれた
謝るんじゃないよってみんなに怒られたけど、
申し訳なくてたまらなくってね
次がないと思ってた自分には、「次頑張るから!」も簡単には言えなくて
ひたすらお礼とごめんねを一人一人目を見て伝えた
優しくて厳しくて、自分のことを考えてくれている最幸のチームを実感すればするほど、
情けなかった