―――伊太利亜県、露馬市。

ブーツのような形をした山がちの半島で、ある問題を抱えた路線がありました。

この路線の抱える、問題とは......

 

 これは、都心部のある駅での様子。この写真だけで、なんと6本もの電車が写っている。たった2本の線路しかないために、駅に到着しようとするも、前の電車に詰まってしまい、なかなか到着できないのである。

 さらに拡大するとこの通りである。電車の詰まりを改善するため、線路を増やすことが急務だが、線路のすぐ横には駅舎とバスターミナルがあり、簡単には線路を増やせない。

 こちらは、別の駅付近の様子である。上の電車が駅間で停車している。この電車は、下に向かう支線に直通するのだが、このときに反対側の線路を経由する。しかし、反対側からちょうど別の電車が通過しているために、この電車はここでの停車を余儀なくされている。

 これは、この路線の終点の駅である。ここも、先ほどの場所と同じように、反対側から電車がちょうど通過しているために駅に到着しようとしている電車が信号待ちをしている。

 以前は電車の本数が多くなかったために、このような事象はあまり起こらなかったが、優等列車が増発するにつれ、こういった問題が顕著となってきた。

 

 そこで立ち上がったプロジェクトが、こちらである。

 

「高架複々線化計画」

 

 地上に敷かれている都心部の線路を全て高架化し、さらに往復1本ずつ、合わせて2本の線路で成る「複線」から、往復2本ずつの4本の線路で成る「複々線」とすることで、線路容量を確保するという計画だ。

 果たして、この状況は改善されたのか。

 

―次回、衝撃のビフォーアフター!―