ドラマの原作者が、脚本家にいいようにいじられ結果自死したというニュース。
これは何も今に始まったものではありません。
司馬遼太郎は自分の作品がドラマ化されたときにいいように変えられたので気分を害したという話を聞いたことがあります。大河ドラマで「龍馬が行く」が放送されたときだったそうです。
まあ脚本家は原作通りなら自分の存在価値がなくなるということで色を付けるんでしょうけどね。
半沢直樹が放送されたときは原作者の池井戸潤は脚本家に対しては特に問題視うですが、半沢直樹2の時は知りません。これは原作がずいぶん変えられました。
司馬遼太郎と言えば、原田眞人が監督した映画関が原と燃えよ剣がありますが、両映画とも原作とはかけ離れたもので、原田眞人の脚本力のなさを感じさせました。司馬遼太郎が生きていたら激怒したことでしょうね。
くだんの事件に関して言えば、もっとも悪いのは日本テレビスタッフでしょう。原作者の意向を聴きながら原作を変えることで有名な脚本家に任せたのですから。
まあテレビ局は視聴率を稼ぐ必要があるのですが、原作者には適当に言っておけばいいと思ったのでしょうけど、この脚本家で今までヒットした作品があったとは思えませんしこの度のドラマも視聴率は5~6%でした。仮にもし視聴率が15%以上を確保し、世間の話題をかっさらっていたら不満はあっても自死まではいかなかったことだと思います。
日テレスタッフの原作者の意向軽視といういい加減さと、脚本家の選定が間違っていたのです。悪いのは日テレスタッフです。脚本家が悪いなら今までそれが取り上げられていたはずです。自死ということで問題視されていますが、今まではスルーされていたのですから。