NHKBSで無法松の一生を放送していました。かねてより有名な映画なのですが、今まで見たこともなかったのです。
なかなかの佳作でした。
映画の製作念が昭和18年ですので、学徒動員がされた年ですが、国内ではまだまだ平和な日本の様子が描かれています。古き良き九州小倉の姿です。
しかしこの映画に出てくる多くの若者が、こののち戦場に駆り出されていきます。そして線上ではアメリカ兵から見て、ただただ死にゆくだけの玉砕死は全く理解できない、人間ではない化け物のように見えたのです。
日本人をそのような理解不能な国民に移らせたのは大本営の方針でした。大本営は自国民の命を軽んじ、玉砕を美化したのです。
長崎に原爆が落とされた日、米軍の当初目的は小倉でした。軍需工場があったからですが、陸軍が力を持ってい様子は映画の中でも垣間見えます。しかし天候不良のために、急遽長崎に落とされました。
ただ主演女優の園井恵子は、広島で被爆しその後亡くなられたようです。戦争の現実はこの映画も無縁ではありませんでした。
沖縄戦で負けたのですから、さっさと降伏していればよかったのに大本営は降伏しなかったのです。
とはいえこの映画で見られる日本人の姿を見て進駐軍は日本人に対して意識を変えたようです。
ものみの塔というカルト宗教に対する一般の人の見方も似ていますね。たとえ死んでも輸血を拒否する姿は、線上における日本兵のようなものです。でもここの日本人は決してロボットではなく、人間としての感情を持つ人たちでした。
今でも個々のエホバの証人もそれぞれ感情があり、心があります。それをそういうものを持たないように仕上げるのが、統治体と日本支部なのです。
「排斥はエホバの愛ある取り決め」などと言って忌避を行わせるのですから、宗教2世である乳井健司など支部委員は、まさに大本営のような残虐な精神をもっているのです。大本営発表と、ものみの塔広報回答はいずれも嘘で満ちています。
指導者層がサイコパスだと本当に信者は苦しむのです。