NHKBSプレミアムで今刑事コロンボ全作を再放送しています。実は新刑事コロンボはほとんど見たことがなかったのですが、今回ずっと見ていて感じるのは率直に言ってB級ドラマに堕したなという印象です。
旧作シリーズの刑事コロンボはそれこそ三谷幸喜が古畑任三郎で多数アイデアをパクったくらい非常に面白いものです。今古畑任三郎の再放送が絶賛されていますが、やはりパクリはパクリでしかなく(もちろんそれでも面白いのですが)、本家の秀逸さには及びません。
新シリーズはコロンボ得意の「あと一つ」というしつこさが犯人のみならず視聴者もいらだつものです。また倫理的にもいわゆる子供に見せたくないと親が思うような場面が多く、猟奇的であったり、これがなんとも堕落したなという印象を与えます。犯人にスマートさがありません。犯罪トリックも随分入り組んでおり疲れます。
ピーターフォークも随分老け込んでいますが、それに伴って体格も変化しだらしない印象が倍加しています。
「似て非なるもの」とはこういうことを言うのでしょう。まそういう堕落を好む人間もいるでしょうけどね。
1970年~1980年代のエホバの証人は今に比べればはるかにましでした。六積さんのような無責任で冷酷な長老もいたことはいたのですが、まれな存在で、むしろもっとまじめで真剣に群れを牧していた長老のほうがはるかに多かった気がします。やはり1世長老は世間での辛酸をなめつくした結果、本当に正しいことをしたいと思っていたせいもあるでしょう。人間として立派な人も多かったのです。
ところが今や2世長老が幅をきかすようになりました。そしてその中で土砂降りさんのように配偶者も仲間も騙しながら演壇に立つという偽善者が数多く生み出されるようになりました。そしてそれに同調する人も数多く出てきたのです。
愚かな親が子供に特権を求める人生を歩むように無理やり開拓をさせたりしたせいもあるでしょう。
結果として生じた現象は特権が削除されると醜い本性をむき出しにする人間の大量生産ですが、その人たちが仮にもし長老を削除されていなかったとしたらどんな会衆になっていただろうかと思うと、ぞっとします。なにしろ彼らが言うように組織は個人情報を把握しているのですが、それはとどのつまり各会衆の長老たちが会衆の成員の個人情報も把握する立場にいることになるからです。
ブログで個人情報を世間に晒す悪辣な方法を取る人間は、会衆内でも個人情報を慎重に扱うことはないでしょう。実際元HLC委員はその立場で得た個人情報を晒しました。また知人の職業も晒しました。この醜くてあくどい手法を用いる人間が自称A5ランクと言っていますが、勘違いもいい加減にしてほしいものです。肉に例えればくず肉です。しかしこういう人間を応援する人間もいることに背筋が寒くなります。
今現役長老と言えどもこういうたぐいの人間が多数存在するであろうことは土砂降りさんの記事から見てもよくわかります。この男は長老ではないようですが、まあ似たようなことをしているからです。大抵の組織批判をする人は長老や援助奉仕者の立場にいることに良心の呵責を感じ、その特権的立場から離れるのですが、この男はその人たちとは異質です。堂々とその立場で何の良心の呵責も感じないでやりおおせるのです。「援助奉仕者ごっこ」をままごと遊びのようにしているのです。その特権にふさわしい行動をとった宝石さんとは真逆です。宝石さんのブログ記事にいかにも宝石さんと似ているかのようなコメントをしたときに感じた違和感は全く正解でした。こういう唾棄すべき仮面男に同調する人間も同じ穴の狢です。
思うに仮に2世が長老や援助奉仕者の多数を占める今のエホバの証人組織がそのまま1970~80年代に存在していたとするならば、果たして魅力があったでしょうか。あれだけの信者爆発を経験したでしょうか。おそらく短期間の泡沫宗教に終わったことでしょう。たぶんこういう人間たちが主流の組織ならば私はエホバの証人になっていなかったと思います。他人(しかもかつての同労者)の不幸や死を組織批判のネタにするような倫理観を持つ堕落した人間どもが幹部にうごめく組織など反吐が出ます。確かにかつてはハルマゲドンが身近に迫っていることで表面的にはクリスチャンを装っていてもその地金は出るものです。
こういう人間どもが「長老ごっこ」「エホバの証人ごっこ」をしている組織には何の魅力もなくただただ軽蔑の対象でしかないのです。
今のエホバの証人は50年前とは似て非なるものです。これは統治体にも適応できるのかもしれません。いくら腐っていても今ほど堕落してなかったのはその体型でわかります。
今のエホバの証人の若い世代は肥え太った統治体のメンツしかご存じないのでしょうね。