バイデンが習近平と初の電話会談を行いましたが、その中で中国への懸念を表明しました。それに対する中国政府の返答は、まるで子供のことを心配する児童福祉司に対する虐待親の言い分にそっくりです。
バイデン大統領は「中国の経済面での威圧的で不公正な行いや、香港への統制強化、新疆ウイグル自治区での人権侵害、それに台湾への対応など地域で独断的な行為を強めていることに懸念を表明した」としています。
しかし、習主席はバイデン大統領が示した懸念に対しては「台湾、香港、新疆ウイグル自治区などの問題は中国の内政であり、主権と領土の保全に関わる。アメリカは中国の核心的利益を尊重し、慎重に行動すべきだ」として、けん制しました。
中国はここで人権侵害であるかどうかについて触れていません。あくまでも「内政干渉」であるかどうかです。だから口出しするなと言っています。虐待親も「家の教育方針に口出ししないでください。」と訪問する人を家に入れようとしないと言います。今まではそれで引き返さざるを得なかったようですが、近頃は強制的に避難させることもできるようになりました。それでもなかなか親のことを言おうとしない子供たちも多く、実態をつかめないのが現状です。
ただこれはエホバの証人の親も同じことが言えますね。幼いころからのマインドコントロールはそれこそ「ウイグル自治区」への洗脳と同じです。中国が内政干渉だと言って、国際的懸念に耳を貸そうとしません。それが人権侵害であるにもかかわらず「核心的利益」という表現で片付けようとしています。組織は親に「信教の自由」を理由に子供の教育に口を出すな風な証言をするように提案しました。
様々な規制や教理はすべて統治体崇拝に繋がります。信者を離れさせないのは寄付が欲しいからであり、それは統治体の「核心的利益」そのものなのです。だからウソやごまかしで必死に墓を白く塗りたてているのです。
今はどうなのでしょうか。
昔のような体罰はほとんどないのでしょう。「学校のブロシュア」のような悪書もないのでしょう。子供に今でも証言させているのでしょうか。ただやはり輸血拒否のような「核心的教義」は維持しているようです。輸血拒否は、かつてテレビで支部委員が堂々とウソを言った「良心の問題」ではありません。そんなこと言いだせば、殺人すら「良心の問題」となるのです。この支部委員のウソがもしいまだ通用するのであれば、それに人権侵害だと異議を申し立てるのは「内政干渉」になると考えているのかもしれません。