#日本酒発祥の地 #宍粟市
私の故郷、宍粟(しそう)市は日本酒発祥の地として知られている。(というほど知られていない)
宍粟市は兵庫県の南西部でありこの地方一帯は播磨(はりま)の国と呼ばれている。姫路市を中心とするが、結構古くから人が住んでいる地方である。出雲の国と大和の国を結ぶ因幡(いなば)街道などが通り、交通の要所でもある。今は国道29号線となっており、兵庫県を縦断する道路のひとつである。
さて、この宍粟市がある播磨の国には風土記(ふどき)がある。奈良時代に書かれたもので、全国各地の地理、歴史、風俗が記録されており、現存しているのは20カ国ほどの風土記ではないだろうか。その播磨国風土記に宍粟市一宮町にある庭田神社のことが記されている。「持ってきた干し飯が水に濡れてほっておいたらカビが生え、やがて酒になったので飲んだ」というのである。
これ以前の歴史書に日本酒を造って飲んだという記録はないのである。おそらく全国のどこかではこのような物を造って飲んでいたのではないかと思われるが、公式記録でこれより古いものはない。だから、宍粟市は堂々と日本酒発祥の地と言ってよいであろう。
今も、宍粟市にはいくつかの酒造メーカーが存在する。山崎町内には老松酒造、山陽盃。まあまあ美味い。隣町ではあるが、安富町(姫路市)の八重垣酒造の「奥播磨」という日本酒は全国的にも有名である(と自分では思っている)。山奥で造られた酒は山で獲れた物と合うなどと言われ、猪の肉(ぼたん鍋)などと合うようである。