わくわくネタです。

 

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はぁーーーーーっ!!
わざと大きくついたため息に俺んちのソファで
長い身体を丸めていた奴が睨んでくる。

ハイハイ。もう。そろそろツッコんでやるよ。
めんどくせぇなあ。

 

「なに怒ってんの?」

 

本当はさ、大体は分かってんのよ。
どうせアレでしょ?この前の後輩とのイベント。
毎年、毎年。あのイベントのあと、この人は機嫌が悪い。

 

去年は浴衣でアイツとコイツを誘惑しただなんて言いがかり。
(俺としては断じてそんなつもりはない!多少のファンサはしたけど!)
一昨年はメンバーとの世界の挨拶でイチャイチャしてたと言いがかり。
(俺としては企画の進行通りにやっただけ!
そりゃ近距離に素でちょっと照れちゃったけど)

だからさ。だから。俺は絶対に悪くない。
こいつの心が狭いんだ!!

 

「しょーちゃん。」
「はい?」

 

想像はついてたけど。やっぱそこか。
翔ちゃんの星空ロマンティックとやらに俺が指名された企画。
でもさ、そんなの。たまたま俺が指名された回もあったけど
他のメンバーだってやってんだろうが。
別に俺だけ特別ってワケじゃない。

 

「あんな可愛くして、なんなんだよ。」
「彼女設定だったんだから合わせただけだろ。」

 

「翔ちゃんは彼氏って言ったじゃん。」
「それはあの人が段取り間違えただけでしょ。リードする方が彼氏でしょうが。」

 

「服の裾ツンツンはなくねえ?」
「彼女になりきっただけでしょ。俺を誰だと思ってんの?アカデミー様よ。」

 

ぶっ!
あ、こいつ。噴出しやがった。そろそろ崩れるかな?
そう思ってんのに頭をブンブン乱暴に振るとキッと俺を睨みつけてきた。
やっぱそうか。ですよね、そうでしょうとも。
メインはここから。
だからね、俺。分かるんだって。この人の言いそうなことくらい。

 

「翔ちゃんの天秤に乗っかって天国逝くとかっ!!!浮気だろ。」

 

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はぁ~~~~~~~~~~~~~~~でっかいため息をオトす。
あなたね、色々間違ってるでしょ。
授業ちゃんと聞いてました?
逝くって変換してんだろ、それ。ほんとバカ。

 

「バカなの?」
「バカって言う奴がバカだっ!!」

 

「うっせー!アイバカ!!」
「名前みたいに言うんじゃねえ!!」

 

メンドクサイ。実にメンドクサイ。
小学生か。あんたは。頭のレベルが小学生のくせに
考えてることがただのエロオヤジ。ほんと勘弁してくんない?

 

「大体さあ、翔ちゃんの天秤ってなによ。俺はなにに乗っかるわけ?」
「え!?いや、それは…。」

 

いやいや、顔ニヤけてますけど。あなた嫉妬してたんじゃないの?
やっぱバカだわ。ほんとバカだわ。

 

「その天秤。あなたにもあるわけ?」
「へ?あるある!!超ある!!!」

 

超あるってなんだよ。
だからね、あんたの考えてること分かってるの。
これも別に本気の嫉妬なんかじゃない。
大体、翔ちゃんは4日に1度じゃ足りない潤くんに
せっせと重なってるってメンバーなら知ってるんだからさ。
つまり、これは。
あなたなりにマンネリにならないようにわざとなんでしょ?
そんなのさあ、今サラでしょ。
マンネリなんかとっくに超えて一周して新しい。
常にあなたはピカピカなんだって。俺の中ではそうなんだって。
なんで分からないかな。

まあ、いいよ。仕方ないから。

 

「そのあなたの天秤に俺乗っけてみてよ。」

 

ほらね。普段は誰にも見せないような雄の顔になった。
それが俺はたまらないんだって、なんで分かんないかな。
そんなの、そろそろ言わなくても分かってよね。
そのレベルじゃマンネリなんてまだまだ先だよ?
ね、アイバカ。