BL要素含みます。苦手な方回避してください。

以前書いた「こんな寒い日には」のあいにの続きです。

 

 

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俺は自信あったんだ。

相葉さんに愛されてるって自信。

だからね、車の中でさ。

あなたの家につくまで鼻歌歌いそうなくらい

浮かれちゃったりしてたんだ。

柄でもないなって思うんだけどさ、

早くあなたからの「好き」が聞きたくて。

 

 

 

相葉さんの自宅マンション駐車場へ

いよいよ車が到着して

ドアを開けて1歩。

ふるえるほど嬉しかった。

 

 

 

前を行く相葉さんを追いかけて

どん、って軽くぶつかって

その勢いで手を握ったら驚いた顔したよね。

でも、すぐに照れた顔になってさ。

 

「なぁんだよ、いきなり!」

 

なんて。冷静じゃいられない癖に

冷静なふりしちゃって。

 

だからさ、くるりと正面に向き直って

もちろん、手は握ったまま。

わざと少しだけ屈むみたいにして

いつもより下から相葉さんを見上げた。

だって、あなた。

上目遣いとか、そうゆーベタなの大好きでショ?

そうゆー事も分かるから。

少しでもたくさん好きになってもらいたくて。

好きのレベルを上げたくて。

 

「ふふふ。いけない?」

 

なんて。笑った。

効果てきめん。真っ赤になっちゃったよ、この人。

 

「しょーがないなー。甘えんぼだなー。」

 

そんなお兄ちゃんぶったセリフ言ってもさ。

あなたの心はお見通しだよ。

 

 

 

どうやったらいいのかな。

どう言ったら好きって言ってくれる?

覚悟を決めてくれる?

以外と慎重だからな、あの人。

 

 

 

ゲームみたいでわくわく、楽しくなる。

好きって言わせるゲーム。

そんなの自信家すぎるかな。

でも仕方ないよ、相葉さんが思ってること

俺、ぜんぶ分かっちゃうんだもん。

 


 

 

(つづく)