これまでに何度も、何十回も迷って、これからも分からなくなるかもしれないこと。
『私が弱いだけなんだ』
精神疾患になること、それは自分が弱いからで。
追い詰められ、不安を覚えることだって、自分が弱いからで。
休職を報告した時に何度も父親に言われた言葉。
「それぐらいで」
たったこれぐらいの言葉で勝手に追い詰められて、これぐらいのことで病気になってる。
「他の人はもっと苦労してるよ」
「お前は本当の苦しみを知らないからそれぐらいのことで」
そうなんだ。
いつか書いたかな。
「苦しい」って思うのは全部正しくて、そこに大きいも小さいもない。
あなたはあなたの人生しか生きられないんだから、「幸せ」も「苦しい」も人と比べるなんてナンセンスで、「苦しい」って叫ぶことを誰も止められない。止めてはいけない。
そう思ってても、自分のことになると「自分が弱いだけだ」なんて弱気になって。
カウンセラーの先生が言ってくれた
「これは脳の病気です」
の言葉に「仕方のないことなのかも」と思い、
何も話さない私と、心理テストの結果だけ渡されてカルテももらっていないカウンセラーの先生が言った
「お母さんと上手くいってないというか、何かありました?」
の言葉に、「勘違いじゃなかったんだ」と安心して。
その後も先生が呟くふとした言葉に、「自分が弱いから」という考えを覆されていきました。
これからも小さなことで、何度も迷うかもしれない。
迷う度に言われた「弱いからじゃない」の記憶を思い出したって、その時の不安は消えない。
でも今だけは、「自分のせいだ」と思うことをやめよう。
不安になる度に、自分が欲しい言葉だけ探せばいい。
ゆーり