リクエストありがとうございます!
るんちゃんの怪我のお話ですー
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最近無理してたのが祟ったらしい。
私はライブのリハーサルで腕を脱臼してしまった。
そして今日は本番。
脱臼が癖になるといけないから、本番まで右腕は極力動かさずにリハーサルを駆け抜けた。
メンバーはことあるごとに心配してきてくれるのが申し訳ない。
センターも何曲か出させてもらうのに中途半端じゃだめだ。その一心で練習してきてたから、正直この数日間練習できなかったことが凄く私の中の不安を増大させていた。
そんな私に気づいたみたいで、みんな励ましてきてくれる。
由「ひかるー腕どう?大丈夫そう?」
「はい!安静にしてたので、今日は全力で頑張ります!」
由「あんま無理しないでよ〜。ひかるは気負いすぎるから、もっと肩の力抜いて」
由依さんが頭を撫でてくれて涙が出そうになる。
保「ひぃちゃん、痛なったらすぐ言うねんで?」
「うん。わかってる」
天「信用ならんなー」
みんな本当に優しい。
不安で押しつぶされそうだった私はみんなのおかげで何とか持ちこたえて、LIVEは終盤に差し掛かった。
最後の曲はBAN。
私がセンターを務める曲。
激しいダンス。絶対に踊りきる。
「BANされても禁止されてもダメだって言われても……」
いける。1番激しいダンスも何とか乗り切れた。
そこから私はダンスを楽しんだ。入り込めた。
そう思っていた矢先だった。
「っ」
やばい。また脱臼した。
右腕は動かせない。どうやって誤魔化そう
「僕は絶対BANされるものか…」
何とかダンスを踊りきってステージ裏にはける。
痛みを堪えていたからだいぶ息が上がってる。
メンバーがすかさず私の左側に入ってサポートしてくれた。
夏鈴ちゃんだ。
夏「ひかる、脱臼したよね?」
「…やっぱり、外から見てもわかったよね…」
みんなが頑張って仕上げたBAN、私が台無しにしちゃった。。
涙があふれる。
夏「ううん。分からんかったと思う。そういう振り付けみたいやった。ひかるすごかったで。だから泣かんとって」
由「そうだよよく頑張った。えらい」
保「ひぃちゃん、アンコール行ってくるから待っててな。ひぃちゃんの分も頑張ってくるわ!」
「いや、でも私も行かないと」
由「ひかるお願いだから無理しないで。これからの櫻坂にもひかるが必要なの。ね?」
由依さんにそんなこと言われてもう感情がぐちゃぐちゃになって泣きながら私は頷いた。
みんなの背中を見ながら私は処置を受けた。
LIVEが終わり、みんなが一直線で私の元にやってきた。
三角巾でおおわれた私の右腕を見てみんな心配そうにしていたけど、天ちゃんが私の三角巾にお絵描きをしたことでみんながそれをやり始めて、みんな書き終わる頃にはその場全体が笑顔に包まれていた。
本当に良いグループだ。
私は嬉しくてまた涙をこぼした。
今日は柄にもなくたくさん人前で泣いちゃったな。
この後左手でケータリングのご飯を食べようとして失敗して色々こぼしてしまったひかるは、1期生のお姉さんたちに見つかってたくさんたくさん食べさせられましたとさ。
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久しぶりにリンク貼りますー
だいぶ溜まってるんで後になるかもしれないですけど、良ければお願いします!