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ハァー


朝なのに疲労感。


でも立ち上がってみたら意外と体は重くない。

というより軽い?ふわふわする。


いつもよりもボーッとした頭のままリビングに向かうと、

理佐が朝ごはんを作り終わって食卓に運んでいるところだった


「おはよっ」


食器を運び終わった理佐に後ろから抱きつく。


「おはよーってちょつと天ちゃん?!」


いきなり理佐が振り向いた。



「んーどしたのぉ?」



理佐の手がおでこに触れた。


「天ちゃん熱あるね」



え?熱。


そういう事か。朝からいつもと違う感覚は熱だったんだ


37.9度だった。


「天ちゃん、朝ごはんどうする?」

「んー全然元気だしたべる!!」

「食欲あるんだ、よかった」








「ご馳走様でしたー」

立ち上がると同時に立ちくらみがした



「おっと」


咄嗟に机に手をつこうとしたけど、その前に理佐に抱かれて支えられた。


「天ちゃんもう1回熱図ろっか。座って待ってて。体温計すぐ取ってくるから」


いっつも結構塩対応な理佐だけど、熱出た時はやさしいな。


今日は甘えてみようか。どこまで付き合ってくれるんだろう。



「りさーいかないでー」

もう。体温測らなきゃでしょー」

「天ちゃんをひとりにしないで!テンちゃんも連れてってー!」

「んもー。」



そう言いながら理佐は私をバックハグした状態でペンギン歩きで体温計を取りに行った。


体温計は寝室にあるから、そのまま私はベッドの縁に座った。



理佐は今日きっとなんでもやってくれる。

きっと今日は熱に便乗してなんだってできるチートデイだ。


「はい。天ちゃん、体温測ってー」

・̆ ・̆ )

「?」

「りさが測ってー」


そう言って私はパジャマの前のボタンを全部外した。


「っちょっと、天ちゃん!服きて!」

「別に全部脱いだわけじゃないじゃん。」

「風邪ひくから!」

「もう引いてるもん!」

はぁもう、脱がなくたって測れるのに。測ったらすぐ着てよー。」



そう言って理佐が私の脇に体温計を挟む。


38.5って、上がってるね」


自分の体温を聞いてさっきからじわじわ重くなってきていた体がより重くなった。


まだ理佐にボタンを停めきって貰ってないけど、ベッドに倒れる。



「天ちゃん、しんどいね。なんか買ってくるね」

「まっていかないで。天ちゃんひとりにしないで_


理佐が私の頭をヨシヨシする。



私はそんな理佐の手を取ってほっぺたに当てた。


ひんやりして気持ちいい。このまま、寝ようかな


そのまま私は深い眠りについた。


理佐side


あんなうるうるした目でお願いされたらたまらない。

でも天ちゃんは寝たし、買い出しに行くなら今しかない。


天ちゃんのためにもいっぱい買ってこよう。





家に帰ると


天ちゃんは起きていた。

泣いたのか、鼻が詰まっている。


「りしゃー、りしゃー!なんで居なくなったのぉ」


こいつかわいさが爆発してる


「天ちゃんの好きな物いっぱい買ってきてたから。一緒に食べよ」


「いだない」

「食欲ないか

「ちがぅ!」

「どしたの」


天ちゃんは何も言わずに私のことを見ている。

なんでか分からずキョトンとしていると、天ちゃんが天ちゃんのほっぺを人差し指で指した。


目をつぶっている天ちゃん。


そういう事か。


そういえばいつも天ちゃんからだったな

まあそれはわざとなんだけど。


今日くらいは今日だけだよ


チュッ


天ちゃんは自分から求めてきたくせにびっくりしている。


「りしゃーもういっかい!」


しつこく言い寄ってくる天ちゃんを強制的にベッドに寝かせる。


「病人は寝とけ」

「食べるもん」


「食べるのか。どれがいい?」


「ゼリー!」


天ちゃんは起き上がるのが少し辛そうだから支えてあげる。

座るのもしんどいか。私もベッドの上に座って天ちゃんに肩を貸す。


コンビニの袋からゼリーを出す。

今日だけだよ。ほんとに


「はい。」


スプーンにのせたゼリーを天ちゃんの口に運んだ。


「りしゃ天ちゃん嬉しい!りしゃ好き」

「食べないんだったら私が食べる」

「あーーだめ_プルプルゼリー食べる」


結局天ちゃんはゼリーを無事完食した。



座っていて疲れたのか、私の肩にもたれかかって寝ている。


寝顔が見たくてスマホの内カメでこっそり天ちゃんの寝顔を見た。


すやすやと寝ている天ちゃんが可愛すぎて写真を撮った。


でも写真じゃ伝わりきらないからビデオを撮った。


それでもなんか違う。

この可愛さは今ここにいる私にしか分からない。


この喜びが抑えられなくて、私は天ちゃんをベッドに横たわせたあとそっとほっぺたにキスをした。




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いかがだったでしょうか!

まだまだお待ちしておりまーす