ゴホッゴホッ


さっきに比べるとかなりしんどそうだ。痰も絡んでいる音がする。


「こばー痰だそっか」


ゆっかーがこばの背中を叩く。


ゴホッコホッコホハァ


友「しんどいねー、ちょっと落ち着いたら薬吸おっか」


ハァハァハァ


こばは頷いた。


由依side


薬を吸ってしばらくはおちついてた。けど、あれから30分くらいだろうか、また発作が来てしまった。


喉がうずうずする。

でもこれ以上メンバーを起こすのはさすがに申し訳ない。

これで三回目だ。

無理なことは分かっていたけどギリギリまで咳をするのを堪えた。


息を止めてこらえた。このまま我慢してたら咳こなかったりしないかな


ッウッ”…ウッ


理「っちょっとこば?!大丈夫??発作来た?」



理佐の声につられてみんなが布団から出てきた。

あぁだめだごめんみんな、またおこしちゃって。


ッウッ


「もしかしてこば、咳我慢してた?」


申し訳なくて、でも理佐が気づいてくれたことにほっとして涙が出てきた。


友「えぇ我慢しなくていいよ。しんどくなっちゃうから咳でそうなら出しちゃおう」


みんなの声に安心して咳を出そうとしたけど、上手く出ない。


あれ


痰が絡んでいて息が吸えないことに気づくのにそんなに時間はかからなかった。


ッウッ


瑞「??ゆいぽん」

理「こば?こば!」

私が呼吸困難になっているのに1番に気づいたのはやっぱり理佐だった。


理「息できないね、救急車呼ぶからがんばろ」

美「っ私救急車よんでくる!!」

友「よろしく」



みんなが手伝ってくれたおかげで救急車が来るまでに絡んでた痰が取れた。


その辺からはあんまり記憶が無い。


一生懸命息をしたけど、体が欲してる空気の量を吸いきれなかった。


過呼吸になる私を誰かが抱いてくれてたのかな。いい匂い。理佐だったかも。


気づいたら翌朝私は真っ白い病院のベッドの上にいた。

そばには理佐がいた。


理佐の目は心做しか赤かった。


「こば、よかった助かって


理佐が私の事だけをみてくれてる。

なんだかちょっと嬉しくなった。


すぐに退院出来たからSAKURAHOUSEに戻ったら1期生にも後輩にもめちゃくちゃ心配された。


私こういうの苦手だと思ってたけど、たまにはいいのかもしれない。


なんて思ったりした。


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読んでくださってありがとうございました!


色々なジャンル募集してるのでなんでも書いてくださいー