こんばんは


けんちちさぁ


今回でI'm busy nowシリーズ最終回ですぜ

ちょっと話が長いですが最後までご覧になってください


過去2回で所々に《けんちち®HT テクノロジー》などとホザいていたのだが

実際、忙しかった、

車検は別としてナビとG5のケースはまさに

ハイパースレッディングな日々をすごしてきたのョ


今回は参号機を丸裸していきますぜ
 
 
 

MFP

本題に入る前に
皆さんは、CAR BOYというクルマ雑誌をご存知だろうか(今もある)
もう20年以上前の話になるがオレが車にハマっていた頃、CAR BOYという雑誌は
当時オレ達のバイブルだった、あと、
OPTION(オプション)もたまに見たが
OPTIONに載ってる車達はカネが掛かっていて、キレイで速そうなマシンが多いが
CAR BOYに載っているクルマたちはどちらかというとハングリーな感じのキワモノ系マシンが多い
両者は全く趣が違っていたナ
オレ達はもちろんCAR BOYの方をリスペクトしていたのだ

コトの始まりは、某スーパーに買い物に行ったとき
駐車場の誘導をしている警備員のジャンパーの背中にでっかくMFPと書いてあって

『おお、MFPか懐かしいな、そういえば・・・・・・』


家に帰りWEBでMFPについてググる
すると《MFP白鳥》という項目がある
さらに検索、おお、当時の懐かしいクルマやヒト・・・

アノ頃は発売されるとスグに買って隅から隅まで読んだものだ
ソノ中でも楽しみにしていたのがMFPの人たちの記事がサイコーだった

MFPとは、(みんなが振り向くプライベートチューン)ニッサンの古いサニー等を愛する集団で主宰の白鳥氏を筆頭に活動している
プライベートチューナー達の集まりで、まるで水滸伝の梁山泊であった

そのエピソードが実におもしろい
チューンナップする時は路上や団地の駐車場でエンジン下ろしたり《人力で!》

スペアのエンジンやパーツなどを置くところが無いから近所の空き地に埋めて保管しておいて、後日取りに行ったら、宅地造成されていて目も当てられない状態だったり

サニトラ《30年以上前のサニーのトラック 電気屋さんの配達車によく使われていた》
でゼロヨン12秒9!というタイムを記録したり《R32のGT-R並だ!!》

排気量などは1500ccちょっとでだ《勿論スゴく手が入っていてOHVのエンジンが1万回転まわる》

とにかくスゴイ集団だった、その記事を読んで我々もよく手段をマネをしたものだ




神降臨

その他も色んな記事があったが、オレが特にリスペクトしていたヒトが

ミガキヒカル氏という、このヒトもMFPの初代メンバーで主宰の白鳥氏の同級生である

彼は、鏡面加工に秀でていた、彼の磨いたパーツは神々しく、アルミパーツから鍛造のコンロッドなどをビカビカに仕上げる

CAR BOYの記事で鏡面されたヘッドカバーを鏡がわりにしてヒゲを剃る写真が載っていた

それを見てオレも430セドのL6ヘッドカバーを磨きだしたりしたものだ

が、しかし、MFPをググった時にミガキヒカル氏のブログを発見!しかもアメブロだ!

当時CAR BOYを観てたマニアックでコアな人はゼヒ訪問してみてほしい


      ホットウィールの通販専門店・ミッドワールドのブログ 
  


スグにペタを付け、ダメモトでメッセージを送る

すると返事が  キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

まるでアイドルから返事が返ってきた様な感じである(オレにとってはアイドル並だ)

彼は今、ホットウィールというアメリカのミニカーを扱うショップMID WORLDを手がけている

日本のトミカみたいにリアルじゃあ無いんだが、タイヤがちょっと大きくてかっこいいのだ
カラーリングも実にセンスがいいこの辺がアメリカだナ
興味がある方は一度訪れて見てはどうだろう
   
              MidWorldへはこちらから




peel 剥ぐ

さて、ココから本題だ

まず鏡面を語るにはミガキヒカル氏は素通りできなかったのョ

最初、初号機のコスモスを料理してやろうと思ったのだが

コスモスは全部アルミではない、サイドパネルとフロントパネルの一部だ

あとはプラや鉄だからあまりヤル気がしないのでG5のフルアルミケースに触手が動く

G5のケースはシルバーのアルマイト処理してある

初めからいきなりサンドペーパーでやっちゃおうかと思ったが、古くからの友人が
『アルマイトなら苛性ソーダで一発だべや』と語る

オレも苛性ソーダの威力は知っている

以前、スクーターのマフラーのカーボン落しでパイプユニッシュを使った事があったのでヤツのハナシに乗った、また、苛性ソーダはヤツのルートで手に入る

まず、G5が入る容器にお子様用プールを西松屋で購入

そして、決行の日までにG5をバラす、これが意外と面倒だ、非常に特別なネジが使われている

ソレを外すのにトルクスのL形レンチを使用する、ドライバータイプが入ればラクなのだが入らない

チマチマと一個ずつ外していく、ケース自体は大雑把にふたを除いて2つになる
アルマイトを剥がすのはふたも入れて3点だ

決行の時、ヤツの家のガレージで作業するコトに

換気が悪いと即、"死"に繋がる(マジで危険)
 
最初は薄い液で(薄いといっても10%ぐらい、市販のパイプユニッシュでも1%~2%)
あまり劇的な化学反応が無い、少しアワが立つ程度

友人が『ぬるいナ』と言ってケースに50%の液をブッかける

すると
  
 さすが50%だ、劇的なケミストリーが起こる、見る見るうちにアルマイトが溶けて行くが
水と反応して熱がスゴイ、ケースに付いていたプラの部品が溶け出すほど熱い

しかも蒸気で2人とも咳が出てむせ返る、たわしでゴシゴシやるかと思ったが、この濃度は危険すぎる

飛沫が掛かったら火傷は免れない、だがすぐにアルミの地肌が出るので擦る必要がない

あまり長く浸けておくとケース自体も溶けてしまいそうなので、ほどほどに揚げて水洗いだ

この廃液はヤツのルートで業者にて処分された


 sanding  研磨
 
サンドペーパーで研磨する
最初は320>400>600>800>1000>1500>2000
の順番でひたすらシコる、風呂場が修羅場に変わる、ある程度キメたら風呂掃除して
自分もキメる、コレを5日間ぐらい続けて研磨終了

やっぱり己の指がサイコーのツールだ
 
  少し指紋が消えかかっていた、ソレも勲章だ


polish 磨き
次はピカールで磨きに移る
  
ひたすらシコる、魂を込めて磨く、一心不乱にナ

この辺りから少しずつ回りのモノが写りこみ出す
      
 上が磨く前で下が6割のデキだ
これを3日ぐらい続ける
言っておくがこれらの作業はナビ取り付けと
 《けんちち®HT テクノロジー》を駆使しているんだぜ


finish  キマり

ピカールの後、青棒で仕上げ、コレはドリルの先にバフをつけて磨く
 
フルポリッシュ仕様のG5ケース一応完成
一応とは?

オレが思うに 磨きは妥協である
どこで終わらせるかこの見極めは実に難しい、コレでも十分にキレイなのだが
よく観ると磨きキズだらけだったりするのョ
しかもアルミはこのまま放っておくと確実に曇る、曇ったら又磨かなくてはならない
だが、それもアルミの趣だったりするのだ
だから、とりあえずコレでキマりだナ


魔鏡面 byミガキヒカル氏
これはミガキヒカル氏にメッセージを送った時に訊いたハナシなのだが
氏が昔乗ってたSR311のカムカバーが魔鏡面といわれる磨き方だったと訊いた

オレはてっきりスゴい鏡面でメッキ以上なのかと思ってたのだが、ソレは違うと

魔鏡面とは『ヘッドカバーにDATSUNの文字がなく、
つるんとした感じなんですが、
うまい具合に光をあてると反射した光がボンネットの裏に
ぼんやりとDATSUNの文字を映し出すって感じの鏡面なんです。』
このハナシを聞いてオレは目からウロコだった
要はヘッドカバーには元々ダッツンの文字がハッキリと盛り上がっているモノだ
その文字を削り落とし、つるんと見せる、だけどホントにキレイに落してはダメなのだ
ホンのちょっと波打つ程度残すこれが魔鏡面の正体ではないかと予想した


魔鏡面 byけんちち
実証してみた
 
ミガキヒカルさんコレですよね
実はこのケースの両サイドにりんごのマークが有ったのだ
最初シールかと思ったのだが、ペーパー掛けても段差が消えないので
『これは!』と思ったネ(不覚にもフタの方はキレイに落としてしまった)
パッと見たら判らないが、よーく観るとチョット波を打っている
コレでようやくミガキヒカル師匠の背中が見えてきた様な気がする

今度は中身をもう少しキメたいナ