とうとう私のところにもきたよ。
昨日、〇〇県警捜査課の鈴木を名乗る者から電話が…!
どっかで情報漏洩したんでしょうね。
電話に出てないから留守電の文字起こしで見た。電話に出ていたら「あなたは犯罪に巻き込まれている!我々が守るからこの口座にお金を移動しましょう」とかなんとか言われるのだろう。
迷える民への救急相談は#7119、警察相談は#9110。私は寝る前にスマホをつけて気づいたので、そっと枕元に戻してさっさと寝た。
私がトラブルに巻き込まれるとしたら〇〇県警ではなく原宿警察署の管轄である可能性が高いと思うんだよ、逃走中の私が〇〇県に潜伏してるとかなら別だけど。
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ファッションを語れるほど詳しくはない。私自身に強いこだわりがなく最低限のリソースしか投じていない。
恋人の中にはおしゃれな人もいたが、おしゃれを相手に求める人は皆無であった。というか、おしゃれを相手に求める人は私をそもそも選択しないし、私も口出しされることを好まない。総じて、女性の服はできるだけないほうがよい、ないならないだけよい、という傾向であった。ただほぼ全員、冬はなぜか私にライオンみたいなファーフードのダウンを着せたがったことだけは覚えている。
私は付き合うと静かなオラオラ系の性格がほんの少し出てくるので、彼らはたぶん猛獣寄りの中身に外見を寄せようとしたのでしょうね。
服で人を好きになるとかはないけどやっぱり全く重なり合わないタイプ同士は近づく機会が少ない気はするな。私は革ジャン、デニム、古着好きな人とほぼ出会わない。避けてるわけじゃなくて生息圏のちがいでね。
とにかく、服装をどうでもよいとは思っていないし、個人の中にも意外と変遷があるものだ。
20歳前後は何をしてもよかった。夏はペラペラのタンクトップにデニムのショートパンツにサンダルでデートして、靴擦れに絆創膏をベタベタ貼り、誰よりも虫に刺されて笑われていた。何をしてもそれなりに決まる最強の時代だ。
今はどうか。
色。大量出血の恐怖から解放されたので、アイボリーやオフホワイトの衣類をとくに好んで着ている。避けているのは単色の強い色彩。どんなに流行っていても、色に負けてしまうから。どうしても取り入れたいときはポイントでその差し色が入っている服を選ぶ。
強い柄の服。たぶん似合うほうだし、好きなのだけど、なるべくリーズナブルな範囲で購入し、プライベートで着ている。「またあの服だな」と他人の記憶に残りやすいから、職場では着ない。
モデルさんとかアイドルとか装いが注目される職業の方はあまり着回しとかできないから(ユニフォームがある人を除く)大変そう。私服が古着に走るケースは独特な風合いがあるからだけじゃなくて、人と被らないように個性を出しやすいってのと、価格の幅広さ(読めなさ)があるからなんだろうな。
カジュアルな服。最近似合わなくなってきた。狭い環境ではあるが見られる立場であることがちょっと影響しているかも。
リラックスしたくて、あるいは気さくな印象を与えようとして、それが中身とのアンバランスさやだらしなさに映ることもある。分別のある大人としてそれに応じたアイテムを選択しようとすると中身もそうなっていくし、逆もまた然りなのだ。
だからカジュアルすぎる服よりは、シワがなく、ラインがグニャグニャせずにメリハリがあって、柔らかくも気分はシャキッとする見た目の服を私は好む。ただ高級品を手入れして大切に使い続ける愛着はもてない。
そのためには、何万円もするアイテムを買うよりも、使用や洗濯で生地が傷んだり劣化していくのに合わせて消費サイクルを早めてしまうほうがいい。コートなど一部を除いて一万円を超えるアイテムはほとんど買わない。代わりに短期間で別のアイテムを購入する。二万円のシャツを何年か着るよりは、五千円のトップスを複数購入し、衣替えの時期に選別して翌年さらに新しいものを購入して着る。リーズナブルな新品が何年も手入れを怠っている少し価格高めの製品に勝ることはよくある。そこそこ綺麗に着ることができるのだから、それでいい。
個性を出すとしたらアクセサリー類、イヤーカフかピアスかなあ。でも最近はあまりしてない。
あと昨今は日差しが強くなってきたので、日傘、帽子、サングラスは試行錯誤していきたい。
過度に装飾しているつもりのない私でも、書いてみるといろいろあるものである。自分の姿に一定の注意を払って身につけるものを決めることは、自分を大切に扱う心理につながる。
私にとってはそこまで楽しいプロセスではないんだけど、新しい服に袖を通す時、いつもより少し気分のいい自分をそこに見つける。