とある | HIT-ME!の意味は音をくれ!

HIT-ME!の意味は音をくれ!

殴ってくれって意味じゃない。

オオタニヒトミの世界観番外編

今日は、どうしてもコレを書きたいと思ったので書く。



昔、某音楽系フリーペーパーで新譜紹介を書いた。

とあるバンドが7年目にして1stアルバムを出したというもの。

見出しを付けなきゃいけなくて、今みたく悩むことなく出てきたのが

「行こう 次の場所へ」

だった。


もちろん私の言葉ではない。

彼らの歌詞の中から取った。

三人が背中を向けて歩いているアー写で、私はこの言葉がピッタリだと思った。

常にカッコイイものをつくりたい編集長は

「見出し、変えた方が良くない?」

そう私に言った。



でも、私はこのバンドが好きだったし、歌詞も好きだった。

「この見出しがダサい」とか言うヤツがいたら私はちゃんとこの言葉の良さを言えた時期だった。

今となってはすっかり変わって、名前も出さず言われた通りに書く様になってしまったが

私はちゃんとこのバンドの良さが言えた。

そんな時期もある。


もともと知っていたバンドだったし、このバンドの紹介が出来るこのフリーペーパーに感謝した。

そんな時期があった。



今朝、ふとTwitterを見たら

友達がこのバンドのTwitterをリツイートしていて

懐かしいなと思った。

私も音楽が好きだった時期があったなと思った。

もちろん今も嫌いではないけど

興味を示さない様にしていた。

クソみたいな理由だけど

音楽が聴きたくなくなっていた。





そのTwitterを見ると、こう書いてあった。




2014/9/11更新

THE WORLD PEACEから大切なお知らせです

9/9日頃にDrumの伊藤 大寛が急な事故に遭い亡くなりました。

突然過ぎる出来事で現段階ではまだ何も判断出来る状況ではなく、残ったメンバーで後日考えをまとめ、ホームページにて今後の活動などを発表したいと思っています。

葬儀につきましては親御様から身内で行いたいと伺いましたので、場所など内容についてはこちらで控えさせて頂きます。

突然の発表で関係者各位、BAND仲間、お客さん、関わってくれている皆様にご迷惑をおかけしてしまい申し訳御座いません。

THE WORLD PEACE





なんかさ、私、何やってるんだろうと思った。

新譜情報を書いていた時は、2つあるバンド紹介の中で自分の隣に載った文章がクソだなと思っていた。

コレ見てよ!

本当にこのバンドのこと好きで書いてるのかな?

私がバンドやってて、こんな文章書かれたら嫌だよ

そう思っていた。

文字数とかスペース空いてるけど勿体無くない?

せっかくのスペース無駄にするなよって思ってた。



そんな時期もあった。






突然の悲報に実際何て言っていいか分からないけど

私がまだ音楽を好きだったころ

このバンドにこんなことを言った。

「何があっても絶対、やめないでね」



続ける事が大事だと思っているから。

そりゃ本人たちにしたら

「コイツ、何言ってるんだよ」

そんなレベルかも知れない。

でも私は本気で思っていた。



本文は


“純粋”を言葉にして“まっすぐ”を曲に乗せ、叫び続けた“THE WORLD PEACE”結成7年目にして、ファン待望の1stフルアルバム、ついに完成!全日本語詞にこだわり、ただ、何気ない日々の中で、忘れかけていた近くにあるものの大事さ、大切さを改めて感じさせられた。青いと呼ばれる時期を、赤くアツく染める事が出来たのは、こういった真っ直ぐな気持ちがあったから。その気持を色褪せる事無く叫んでくれるのが、他の誰でも無い“THE WORLD PEACE”なのだ。言いたいけれど、なかなか言えない。言えないけれど、本当は言いたい。そんな胸のモヤモヤした部分を後悔する前に叫べ!!矛盾という言葉が、人間のズルい部分から生まれたものだとしたら、それは逃げているだけだと気付かせてくれる1枚。


というものだが

書いた私がすっかり忘れていたものが文章として残っている。

今、見てもちょっとなおしたい部分はあるが、本当に思った事を書けていると思う。




そんな中、久しぶりに音楽を聴いている。