2019年7月に迎えた保護猫ちょみ(ベンガル、♂、1歳)が、

心筋症と診断され、余命宣告をされたことをきっかけに、

一緒にいれる時間の記録を少しでも多く残しておこうと思い、

日記的ブログを始めようと思います!

 


そして、私たちの体験が、同じ経験をするかもしれない

飼い主さんたちの参考になれば良いなと思っています。

勿論、同じ経験をされた先輩飼い主さんからも、

たくさんのアドバイスが頂ければとても嬉しいです!

 

今日は、心筋症、大動脈血栓閉塞症発症した当日を振り返りたいと思います。

 

★2020年2月18日★

共働きの我が家は、仕事から帰り、人間が夕飯を食べた後の時間、

我が子達(スコティッシュフォールド♂2歳、

ノルウェージャンフォレストキャット♀1歳、そしてちょみ)と遊ぶのを

日課にしていますので、いつものごとくおもちゃに大興奮しながら遊んでいました。

ちょみは、3匹の中でも一番運動神経が良く、パルクールのようなジャンプが大得意です。

 




ところが、突然リビングから地下へダッシュしていったかと思うと、中々戻ってこず、

呼びに行くと、片足びっこを引くようにしながら、ダッシュでリビングに戻ってきました。

すると、瞬く間に両足がだらんとし、呼吸が浅く早くなり、これはただ事ではないと、急いで病院へ。

最初は見ていないうちに足を折ったり、脱臼してしまったのかと思いました。

 

獣医師さんに見せると、これはただ事ではないので、検査を行いますと言われました。

血液検査、猫心臓バイオマーカ(pro-BPN)測定キット検査の結果、これは外傷ではなく、

心筋症による大動脈血栓塞栓症だと診断されました。

 

あまりぴんときていなかった私ですが、続けて獣医師さんは、

どうするか2つの方法があるので選んでくださいと仰いました。

①クリアクターという投薬を行い、血流が回復するかどうか見守る。

投薬は、1回5~10万円程度かかるが、血流が回復するかどうかは半々程度。

②近くの高度医療センターで、バルーンカテーテル手術を行う。

入院含めて費用は40万円位かかるが、こちらも必ず助かるとは限らない。

 

幸い、先生の紹介のお陰で、近くにある高度医療センターが、

時間外にも関わらず、緊急手術の受け入れを行ってくれるということだったので、

とにかく可能性のある方を、と思い、バルーンカテーテル手術を選択しました。

 

2つ目の病院へ向かう途中、ちょみはとても苦しそうで、

足も相当痛かったのもあり、ずっと鳴き続けて訴えてきました。

 

高度医療センターに到着すると、私たちよりも焦っている様子の先生方。

急いでちょみを引き渡し、担当医から更に詳しく説明を聞きます。

その時のちょみの状態は、

①心筋症により、心臓がとても肥大化している。

②それによって心臓内に出来た血栓が、心臓を飛び出し、

下半身の動脈につまり、血流が滞ってしまっている為、下半身が麻痺している。

人間で言うと、正座を長時間していて足がしびれている状態の病的にひどい版。

③さらに、肺への血流もうまく循環しておらず、肺水腫を発症している。

④このままでは、血流の滞っている下半身は壊死し、間違いなく死ぬ。

⑤しかし、手術をした所で、術中に亡くなる可能性もあるし、術後の1週間の生存率は30%。

助かったとしても、高い確率で麻痺している部分に後遺症は残る。

⑥大動脈血栓塞栓症を発症してから4時間以内に血流を回復させないと

助かる可能性は極めて低いから、どうするか急いで決断を。

と、丁寧に説明して頂きました。

 

先生のお話を聞きながらも涙が止まりませんでしたが、

少しでも望みがあるならと手術を受けることを即決しました。

その後は、先生方が素早く準備して下さり、麻酔をかける直前に

ちょみに声を掛けさせてくれました。

 

22:30頃から2時間ほどに及ぶ手術の様子を、

手術室にあるモニターを通して見せて頂きました。

 

まずは、肺に溜まっていた水を吐き出させるところから手術が始まりました。

この過程で、上手く水を吐き出せず、亡くなってしまうことも多いそうです。

ちょみを持ち上げて、背中をトントンと(結構強めに)叩くと、

大量の水がびしゃっと出てきました。

この時点では、無事成功しましたよ、と細かく先生が教えて下さいました。

 

血栓は、動脈が左右の脚に分かれた所それぞれで詰まっており、

カテーテルの先にバルーンがついたものを挿入し、血栓を吸い出すという手術で、

ひとつひとつの動脈に血流が戻る様子を確認することができました。

 

血流が回復すると、とりあえず手術は成功しましたと

詰まっていた直径3mm程度の血栓を先生が見せて下さいました。

 

その後は、血流が急に回復したことに伴い、再灌流障害という障害がおき、

再び危険な状態になる可能性があるが、術後の経過については数時間後に

電話で報告するから帰宅して待っていて大丈夫、と言われたので、

意識のないちょみに声をかけ、帰宅させて頂きました。

 

その後、午前3時前位に、病院から、再灌流障害も命にかかわることはなく、

今日の峠は越えました、とご連絡を頂戴しました。

 

大動脈血栓塞栓症が発症したのが20時過ぎ頃でしたから、

時間外診療にも関わらず、先生方にはとても迅速に対応して頂きました。

ちょみがまだ若く、麻酔手術にも耐えられる年齢であったこと、

大動脈血栓塞栓症発症から手術までの時間が早かったことが、

ちょみを助けることに繋がったと思います。

 

大動脈血栓閉塞症のバルーンカテーテル手術は、

実施できる獣医師さんや設備がある病院が限られていますし、

麻酔手術に耐えられるかどうかはその猫ちゃんの年齢にもよります。

もし、ご家族に心筋症の猫ちゃんがいて、大動脈血栓塞栓症を発症した時に

BC法による手術という選択肢を持っていたい、という方がいらっしゃれば、

行きやすい所で、対応可能な病院を事前に探しておいた方が良いかも知れません。

 

ちょみを助けて頂いた先生方には感謝してもしきれません。

一方で、どうしてもっと早く心筋症であることに

気づいてあげられなかったのかと、後悔が尽きません。

 

ちょみの心筋症の自覚症状や大動脈血栓塞栓症治療の選択肢、

入院中の生活については、また次の機会に振り返りたいと思います。