人を愛すると何故苦しいの?

今まで大事にして来たものさえ手放しそうになる



人を愛すると何故不安になるの?

今まで1人で生きて来た子供のようになる



理想に近付いたり 理想から遠ざかったり

気まぐれな恋に全速力で 
向かい風が痛いよ




涙が溢れるわけを君ならどう答えるの?

戸惑いに濁された数々の言葉の行方を 

抱え切れない思いがこぼれ落ちて行くのかな?




人を愛すると何故眠れないの?

ふいに見つかった自分のモロさにただ驚いてる



人を愛すると何故夢を見るの?

現実より少しシンプルなストーリー 

願いに似ている






時間がゆっくり過ぎたり 

切ないほどに早かったり

イタズラな恋に右往左往して目が回りそうさ もう



素直で居たいのに

傷つけたくもないのに

余計な感情が邪魔をしてどうにかなりそうさ もう



涙が溢れるわけを君ならどう答えるの?

声に出した言葉とは裏腹の

抱え切れない思いがこぼれ落ちて行くのかな?


ただ君を想う 

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引用アレンジ「涙のわけ」より。


ぼくは、クロちゃん。

名前どうり、まっくろくろのクロネコさ。
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ぼくと違って、仲間たちは
みんなとっても 色とりどり。


ぼくだけ、まっくろだから
みんなぼくを いじめるんだ。

まっくろだから、ダメなんだって。



だからぼくは、いつもひとりで 
魔法使いのところに 遊びに行くんだ。


魔法使いはみんな まっくろなぼくのことを
カッコいいって 褒めてくれるんだ。




ほうきに 乗せてお空に飛んだり


ブクブクと泡のでる お鍋を煮詰めて
秘密のくすりを 作ったり

ぼくと一緒に 遊んでくれるから
とっても 楽しいんだ。

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でも、ぼくはネコだから
仲間たちのところに帰らなきゃ。











ある日の夜、大きな大きな鳥さんが
ぼくたちを狙って やってきた。
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仲間たちはみんな
鳥さんに連れていかれちゃった。 





残ったのは ぼくだけ。



ぼくだけ、まっくろだから
闇にまぎれて、見えなかったみたい。






いい気味だ。


いつも ぼくをいじめてたバツが当たったんだ。


ぼくは、誰もいなくなった”なわばり”で
大はしゃぎ。


いつも遊べないおもちゃで遊んで

好きなお菓子を食べて

好きな絵本を読んだ。

ぼくは、自由だ!!





でも、だんだんと寂しくなってきちゃった。



みんな ぼくをいじめるけど
居なくなると、寂しいんだ。


ぼくは、仲間たちを助けに行くことにした。





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ぼくが森に入ると、妖精さんが声をかけてきた。

「まっくろクロちゃん、
   そんなに急いでどこに行くの?」


「仲間を助けに行くんだ!
    鳥さんがどこへいったか知らない?」


「橋の方に飛んでいったわよ」


妖精さんは、ヒラヒラと飛びながら
歌うように答えた。


ぼくは橋まで走った。






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橋につくと、今度はカカシが声をかけてきた。


「クロちゃんや、そんなに急いでどこにいく?」


「仲間を助けに行くんだ!
    鳥さんがどこへ行ったか知らない?」


「鳥さんなら、岩山の方に飛んで行ったよ」


カカシは頭をくるりと回転させながら答えた。


ぼくは岩山まで走った。











岩山につくと、急に心細くなって
足がとまってしまったんだ。


ぼくがひとりでいって 何ができるんだろう?

仲間たちも、ぼくも
みんな みんな 食べられちゃうんだ。




ぼくは、怖くて涙がぽろぽろと流れた。


そのときなんだ。


「まっくろクロちゃん、
    悲しい顔してどうしたの?」


声をかけたのは、夜のお散歩をしていた
魔法使いのきなこちゃんだった。
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ぼくは、


仲間が大きな鳥さんに拐われたこと

最初はいい気味だと思っていたけれど
だんだん寂しくなったこと

助けに行こうとしたけれど 急に怖くなったこと


全てをきなこちゃんに話した。


きなこちゃんは頷きながら
ぼくの話を聞いてくれた。


それから、落ちていた木の棒に
魔法で火をつけてぼくに渡した。


「これ、クロちゃんの勇気の証。
    鳥さんも仲間たちも
    この先の大きな木にいるわ。」


ぼくは、きなこちゃんから火の棒を受け取った。


なんだか とっても勇気がわいてくる。


すっかり元気を取り戻したぼくは、
きなこちゃんにお礼を言って、先を急いだ。









やがて、大きな木が見えてきた。

その1番てっぺんに
大きな鳥とその子供たちの巣があった。


いたいた、あそこだ!
よかった、仲間たちもまだ無事みたい。



「クロちゃん、助けて!」

「ぼくたち、食べられちゃうよぉ」


仲間たちがえーんえーんと泣いて


「お母さん、お腹すいたよ!」

「早く食べさせてよ」


ひな鳥がピィピィと鳴いている。






ぼくは親鳥に向かって叫んだ。


「仲間を返して!」


親鳥がぼくを見下げて言った。


「私の坊やたちがお腹を空かせて待っているの。
    返して欲しければ、
   ここまで登っていらっしゃい。」

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ぼくは、木に爪を立てて登ろうとした。


でも、この木はなんだか
ツルツル滑ってなかなか登れないんだ。


困ったぼくは、地面にしゃがみ込んだ。





どうしたら、仲間を助けられるんだろう?





ぼくは、きなこちゃんから貰った
勇気の棒を見つめた。


炎は消えることを知らず、
メラメラと燃え続けている。


あることを思いついたぼくは、
その火の棒を掲げて、大声で叫んだ。



「仲間を返してくれないのなら、
    この木に火をつけるぞ!」



それを聞いた親鳥は慌てたんだ。


自分は飛んで逃げられても、生まれたばかりの
ひな鳥は巣から逃げられる事は出来ないからだ。


このままぼくが火をつければ
ひな鳥は焼け死んでしまうんだ。



「仲間は返します。
    だから、火をつけるのはやめてください。」



親鳥は、そう言って仲間たちを返して
餌をさがしに、どこかへ飛んでいってしまった。


「クロちゃん、ありがとう!」


仲間たちは、ぼくに泣きながら抱きついてきた。


ぼくは、とても誇らしくなった。


みんなを無事に助けられたこと、
そして何より、みんなから認められたのが
とっても嬉しかったんだ。









それから、どうしたのかって?



ぼくは、仲間たちと一緒に

おもちゃで遊んで

お菓子をたべて

絵本を読んで

毎日楽しく過ごしている。


もうみんな、ぼくのことまっくろだからって
いじめないんだ。

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ぼくは、クロちゃん。

勇敢でカッコいいクロネコなのさ!



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✩おしまい✩