幕末の時代、多くの藩が財政難に苦しんだ。
加賀の国 大聖寺(だいしょうじ)藩も、その1つ。
軈て戊辰戦争が興り、その歳に戦費の調達が必要になった。
その時、大聖寺藩がとったのは、贋金作りだった。
大聖寺藩の贋金は、其れは凝って作られた贋金だった。
何せ金メッキの他に、山代温泉に運び。
湯錆を付けて、素人には古い金貨と見分けが付かない。
大聖寺藩の贋金は小梅と呼ばれる程、人気が高かった。
そのお蔭で財政難は、遭わずに済んだが、その後が不味かった。
戊辰戦争終結後も、さかんに贋金を作り続け。
小藩にも関わらず、琵琶湖・大坂港に汽船を浮かべ。
京都・大坂で商会を設けて、大々的に商売してしまった。
この事で他藩に妬まれ、政府に摘発されたのだった。
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