(初出:2013年7月11日)
変身能力のあるカレン、トクルコクル、それから諌波探偵社の山下サッチーに滝口探偵が集まったので、余興として「顔だけ変身大会」を開催いたしました。何故「顔だけ」かと言うと、全身変身だと大量のエネルギーが必要であって、さしもの『半霊半物の諌波衆』と雖もげっそりと疲れてしまうからです。
で、今回のお題は「タマちゃん」です。
「あっはっはっ! ちびタマちゃんだね、トコちゃん!」
当のタマちゃん本人も喜んでケラケラ笑っています。
「でもねえ、トコちゃん、前歯は引っ込めて頂戴ね、前歯は」
「あっ、うっかりしてたでやんす」
お色気担当のカレンは自然とセクシーポーズを取ってしまいます。
「ちょっと、カレン、わたしはそんなポーズしないわよ」
タマちゃんは恥ずかしがりました。
(カレンさんはお色気担当でも、私・作者はお色気担当ではないので、セクシーポーズはあまり上手に描けません。数カット描いてみましたがイマイチです、ごめんなさい)
「だからぁ、サッチー、わたしはそんなポーズしないってば!」
投げキッスなんかしている山下佐知恵にタマちゃんはクレームをつけました。
(1コマで投げキッスを描くのは結構難しいです。下手をすると欠伸をしているように見えてしまいます)
滝口探偵は更に酷い。筋肉質の体のまま顔だけタマちゃんで、スルメ片手に一升瓶をラッパ飲みです。挙句の果てに言う台詞が以下の通りでありまして。
「やっぱ俺が一番そっくりだろ、タマちゃん」
「失礼ね! いくらなんでもそこまでガサツじゃないわよっ!」
すっかりみんなに遊ばれてタマちゃんは猛抗議しました。
更に滝口氏は……。
(うえ~、ホントやめてあげて)
おまけ
確かに、最初はうっかりしていたトクルコクルですが、
(初出:2013年7月29日)
「前歯は引っ込めてね、トコちゃん」
「お言葉でやんすがねえ、タマちゃん。こればっかりはいくらタマちゃんの御命令であろうとも従いかねるでやんす。あっしにもポリシーってもんがあるんでやんす!」
トクルコクルは鼻息荒く威張りだしました。
「なんで前歯がポリシーなのよ? 意味不明じゃない」
サッチーが鋭く突っ込みを入れます。
「あんた生意気よ、トコちゃん」
カレンも窘めました。
「てめえ、舎弟の分際で姐(あね)さんに口答えするたあ、どういう料簡でい」
滝口はそう言って指をボキボキ鳴らしました。
「馬鹿だねおまいさんたら。さっさと謝っちまいな」
ケセリが笑って亭主を促します。
何だかんだ言って、結局、みんなタマちゃんのことが大好きなんですね。
そして、最後は御疲れ様の記念撮影です。