鈴木社長が一番最初に『半霊半物』の『諌波衆』になりました。縄文時代のことです。呪術師であった彼は、厳しい精進の結果、『第一の扉』、『第二の扉』を通過するほどの境地に到達してしまったのです。勝手にやって来てしまった彼に対して、神々は彼が地球上で長く生き続けることと、仲間を数名作ることを許可しました。

 ようやく弥生時代になって、一人目の仲間ができます。後に社長代理の正兼探偵となる男です。彼はテレパシーとサイコメトリが得意です。飛鳥時代の頃から江戸時代の終わりまでずっと武士階級に属しており、剣の達人です。その間、大抵は正兼慎之介と名乗っておりました。

 江戸時代初期、おさちという娘が仲間に加わります。変身能力と『第一・第二の扉』を行き来する力の持ち主です。

 江戸時代中期に仲間となったのが、町人の義平です。格闘技を得意とする武闘派で、変身能力も備わっています。

 

 

①      江戸時代初期。

左から諌波の一蔵親分、おさち、正兼慎之介

 

 

②      江戸時代中期

何でも屋「諌波庵」の女将おさちと町人・義平(ぎへい)

(初出:2012年10月1日)