




![]() | 【D-LITE D’scover Tour 2013 in Japan~DLive~】、本当にお疲れ様でした。拝見して、歌の素晴らしさはもちろん、D-LITEさんの人としての魅力が伝わってくるライヴだと感じました。終わってみて今どんなお気持ちですか? |
![]() | 本当にいろんなことを学んだツアーでした。みんなで一つになるということを、スタッフの皆さんに、そしてファンの皆さんにも教えてもらったんですね。それが一番の大発見だったんじゃないかな、と思います。 |
![]() | BIGBANGのメンバーの皆さんも観に来ていらっしゃいましたが、ライヴの感想は何かおっしゃっていましたか? |
![]() | いやぁ~そんなには…(笑)。僕たちは男だから、それほど詳しくは話さなかったんですけど、「お疲れ!」っていう、その中にいろんな意味があるんですよね。みんなそれぞれ活動があるから忙しいのに来てくれたのもありがたいし、「お疲れ!」っていう言葉で全部表現できていたと思いますね。 |
![]() | その言葉だけでいろいろと感じ取れてしまう、信頼関係があるんですね。 |

![]() | はい、あります! |
![]() | 初めてのソロ・シングルとして、7月31日に『I LOVE YOU』がリリースされますね。この曲は韓国でもカバーされていて有名だと聞いていますが、どんな印象を持っていましたか? |
![]() | 韓国のPOSITIONさんというユニットの歌として聴いたのが最初で、もともと好きだった曲です。韓国人はこの曲が韓国の曲だと思っているぐらい、超有名なんです。その後、尾崎豊さんの映像を観て、「ああ、原曲すごくいいなあ」と思いました。 |
![]() | 尾崎豊さんは、亡くなった今でも熱心なファンを持つ特別なアーティスト。そういった方の曲をカバーするのはプレッシャーも大きかったのではないかと思いますが、どんな気持ちで歌われましたか? |
![]() | もちろん、カバーする時というのはプレッシャーは大きいんですよね。原曲は素晴らしいし、そのままで完璧だと思ったし。原曲への(聴く人)それぞれの思い入れが一番重要だと思うので、それを壊さないようにしながら、自然に僕の色を入れるのが大事なことだと思っています。僕の今回の「I LOVE YOU」を聴いて、原曲の魅力も感じられるし、僕の色も感じられる…そうなるように編曲しました。今回は「シングルだ」ということが一番のストレスでしたね。『D’scover』はアルバムだから、編曲の中でもいろんな表現をして、全体的に僕のメッセージを作れますが、シングルでは1曲で僕のすべての考え、すべてのメッセージを入れなきゃいけないから、それがちょっと心配でしたね。 |
![]() | サビの後半、尾崎さんの場合はファルセットで歌っているところを、D-LITEさんは力強く歌われていますよね。そこに個性を感じましたが、「ここは変えよう」「ここは変えずにおこう」というのは、どのように決めたのですか? |
![]() | 僕は、原曲をいっぱい聴いてイメージを作るんですね。そして今回は、今までにカバーした他のアーティストさんのバージョンもたくさん聴いてみたんです。 |
![]() | 「I LOVE YOU」の場合、何十人ものアーティストがこれまでカバーしていますよね。宇多田ヒカルさんとか、福山雅治さんとか――。 |
![]() | 絢香さんとか、コブクロさんとか。まずマネージャーさんに、「今まで『I LOVE YOU』をカバーしたアーティストさんの歌を全部送ってください」と言って、たぶん12~13曲ぐらい聴いてみたと思います。それと同じだったらダメですし、原曲の色を全部捨てるのもダメ、でも僕の色は違和感ないように入れる…そのいろんな考えを含めて、研究みたいにずっとずっとチャレンジを繰り返して、完成するんです。一番重要なのは、自然に僕の色が溶けることだと思っています。 |
![]() | なるほど。そのバランスを探るのは、難しいことだったのではないですか? |
![]() | 難しいですね(笑)。でも今回は僕一人ではなく、(プロデューサーの)亀田誠治さんと、そしてヴァイオリニストの葉加瀬太郎さんと一緒に作業したので、いろんな良いインスピレーションをもらって、良い作品になりましたね。 |
![]() | 葉加瀬さんのヴァイオリンの音から力をもらった、とある記事で語っていらっしゃいましたが、その“力”とはどんなものなんですか? 音によってイメージが湧く、ということですか? |
![]() | レコーディングする前に、僕自身の声とかヴォーカルスタイルとかのイメージはだいたい作っていくんですね。その後、レコーディングしながら雰囲気によってちょっと変えていくんですけど、一番重要なのは、僕と楽器の調和だと思うんですね。楽器の演奏者がレコーディングする時に出る、楽器のエネルギーがあるじゃないですか? それは何回も聴いてみたら分かりますね。それを感じて、調和できるようにするんですけれども、葉加瀬さんのヴァイオリンは1回聴いただけではっきりイメージできました。「ああ、この雰囲気、超いいなあ」と思って、僕のヴォーカルのイメージもすぐにはっきりできて。だからこの曲のレコーディング時間は短かったです。 |
![]() | そのイメージというのは、映像のようなものですか? 風景や色に譬(たと)えることはできますか? |
![]() | うーん…この曲は、色で説明したら、青とか紫が混ざった色で。なんか寂しくて、強くて、暗くて、でもそんなには暗くはない。美しくて、いろんな面が入っている色だと思って。歌詞の内容も、世界から反対されている恋なんですけれども、二人だけの愛が感じられて、ホントにいいんですよね。POSITIONさんの歌詞の内容はちょっと違っていて、もっと柔らかくて美しい、綺麗な歌詞だったんですけれども。僕は原曲の歌詞をすごく気に入ったから、その面を強調したかったんです。ストレートで、寂しくて、でも冒険心があって、勇気もある。それがすごく気に入ったんですね。 |
![]() | そこに共感する部分もありましたか? それとも、憧れですか? |
![]() | 共感しましたね。僕はもちろん日本語をそんなにまだ詳しく知らないから、いつも歌詞の内容を(韓国語に翻訳して)理解して、その後から曲を聴いたりするんですね。でも今回はこの歌詞を1回読んで、「ああ、今回のポイントはこれだ。この歌詞の中にある冒険心、そして勇気だ!」と理解できて。それを基に亀田さんと打ち合わせして、編曲しました。 |
