アラームの音で目が覚める
目が覚めて無意識に考えるのは理佐の事だ
隠しようもない、間違いなく私の心には理佐がまだいる
昨日、おぜに色々言われたけど
確かに新入社員の子は可愛いかもしれない
可愛いかもしれないけど…
私には理佐の方が可愛い
理佐に新しい誰かがいるって聞いたけど噂でしかないし
こういう無意識状態の時ほど自分の気持ちがはっきりする
私は理佐がまだ好きだ
新入社員の子も私を見てるかはわからないし、私が意識してしまうのはやっぱり理佐だから
おぜに煽られたけど、逆に気持ちがはっきりわかった
昨日、満月にお願いしたのも良かったのかな
「てち、おっはー」
「おっはー」
「今日も安定のローテンションだね」
「おぜも相変わらずだね」
「気持ち決まった?」
「決まったよ」
「どっちにするの?」
「興味持ちすぎだから笑」
「てちの恋が決まるわけだもん、興奮しちゃうよ」
「しなくて大丈夫だから笑」
「どっちに決めたの?」
「私は理佐が好き」
「うん」
「朝、起きて無意識に考えるのは理佐の事だから」
「そうなんだね」
「新入社員の子も可愛いけど、私には理佐のが可愛くて、理佐が1番なんだよね」
「てちがそう思うならそれがいいよ」
「おぜが煽ってくれなかったら気持ちにちゃんと気付けなかった、ありがとう」
「私ははやし立てただけだから笑」
「それはそうかも笑」
「理佐のどこが1番好き?」
「以外に面倒臭い所かな」
「面倒臭いの?」
「思った事はなかなか言わないし、我慢して爆発されて、えっ!?ってなるけど、私は怒った理佐が結構、ツボなんだよね」
「ちょっと悪趣味じゃない?」
「理佐は真剣に怒ってるからね、でも可愛さは7割くらい増すんだよね」
「てち、ちょっと感覚おかしくない?」
「そうかも笑でもそれは理佐に対してだけだから」
「他の人には魅力を感じないと」
「ぜーんぜん感じない笑」
おぜと楽しく話していると
「ねぇ、理佐さんすごい形相でこっち来てない?」
「確かに…でも可愛い」
「てち、そんな言ってる状況じゃなさそうだよ」
「わかってるけど、怒った顔も可愛い」
「友梨奈!」
「おはよう、理佐。どうしたの?」
「おはよう、おはよう尾関」
「おはようございます」
「友梨奈に聞きたい事があるんだけど」
「な、何?」
「友梨奈、新入社員の子と付き合ってるって本当?」
「えっ!?」
「噂で聞いたんだけど?」
「えっ、えー!?」
おわり