アラームが鳴って目を覚ます

起き上がると激しい頭痛に襲われる

ヤバい…この頭痛は良くないやつだ


とりあえずトイレに向かうが目が回って上手く歩けない

目眩までセットかぁ…

今日は休むしかないな…

痛み止めの薬を用意して飲む


月曜の朝って休みの電話しにくいんだよね

電話するにはまだ早いし、リビングで待機しとくか


ソファに座ると意識が遠のきそうになる

電話する時間までとアラームをセットして少しだけウトウト


ウトウトしているとうっすら声が聞こえる


「友梨奈、友梨奈」


誰かが呼んでる?


「うん…?」


虚ろな状態で返事をする


「友梨奈、起きて」


この声は…


「うん…理佐?」


目を開くと理佐が心配そうにしている


「大丈夫?ソファで眠ってたみたいだけど?」


理佐を見ようとすると目が回ってちゃんと見れない


「うん…体調が悪くて…」


もう隠せないから正直に伝える


「大丈夫?体調悪いならベッドで寝ないと」


理佐に心配かけてしまってるよね…

申し訳ない…


「休みの連絡しなきゃだけどまだ早いから、連絡したらベッド行こうと思って…」


まだベッドに行けない事を伝える


「そうだったの」

「うん…」


「病院、一緒に行こうか?」


理佐の気づかいは嬉しいけど、迷惑はかけたくない


「いつものだから大丈夫だと思う」


いつもので理佐には伝わったようで良かった


「友梨奈、レベルは?」

「5」


ちゃんとレベルの事も覚えててくれたんだ


「それは酷いね。電話したらベッド連れてってあげるからね」


理佐の優しさが嬉しくて少しだけ気持ちがラクになる


「ありがとう」


理佐は支度をしに寝室に戻ったみたい

私も休みの連絡をしよう

しかし…月曜の朝はいつも以上に電話がしにくい

スマホを握りしめ、嫌味を言われても受け流せますようにとお祈りをする

3回ほど唱えて電話をかける

とりあえず、感じは悪かったけど嫌味は言われずに済んだ


連絡を終えると、タイミング良く理佐が寝室から戻って来る


「友梨奈、無事連絡出来た?」

「うん…」


「じゃぁ、ベッド行こうか?ほら、掴まって」


私の体に負担がかからないように抱き上げてくれる


「ありがとう」


理佐の優しさが体温が温かくて安心する


「今日は私も休みを取ったから何かあったらすぐ言ってね」


休みの連絡するのに寝室に行ってたのか

申し訳ない気持ちもあるけど、今日はいてくれるのが嬉しい

1人はきっと心細かったから


「わざわざありがとう。でも嬉しい。1人だと心細いから」


「それなら良かった。薬は飲んだ?」

「うん」


理佐の優しさがしみていく

理佐を好きになって本当に良かった

ホッとしたらまたウトウトしてきた



「じゃぁゆっくり眠って」


理佐の声は安心するな、私の癒しだ

少し眠ったら頭痛と目眩、落ち着くといいな…


「ありがとう」


理佐にそう伝えるのが精一杯で私の意識は遠のいていった




おわり