友梨奈の夜

今日で3年目かぁ…

LINのQRが理佐から送られて、登録したのが3年前の七夕の日
SNSで理佐を知って、私は運命を感じて、猛アタックしまくったっけ

アタックの甲斐あって想いが届いて、プライベートの連絡先を教えてくれたのが3年前の今日、七夕の日

あの日は嬉しかったなぁ、夢のようで
幸せでいっぱいだった
絶対、幸せにするって心に誓ったのに…
誓ったのにね…上手くは出来なくて…

私は嬉しい気持ちが大きくなればなるほど天の邪鬼になってしまう

嬉しいが増えると必ず悲しいが起きる
幸せが溢れると不幸が訪れる
私は幸せを守る為に素直になれず
天の邪鬼になる
そして理佐を何度も傷つけてしまう

それでも私を好きだと言ってくれる理佐
理佐が好きをくれるたびに私は不安になる

こんなに幸せでいいのかな?って
猛アタックしたけど、私でいいのかなって

幸せを感じる程に怖くて不安になる

理佐とは遠距離で、状況が見えない、わからないから心配でたまらない

心配が度を越えて、強く言ってしまう

このやらかす性格でいつか理佐を失う日が来るかもしれない…
理佐を誰かに奪われるかもしれない…
それを思うと怖い…怖くてたまらない

私はいい人でもなければ…
優しい人でもないから…

自分が短気で自分勝手でワガママだと嫌なくらいわかってる…
けど変われなくて…だめだなぁ…

理佐と喧嘩すると私は私を見失っては、想いとは裏腹な感情で理佐を傷つけていく

でも理佐が大好きで…大好きで、愛しくて
会いたい、会ってギュって抱きしめたい

何度も理佐が好きだと伝えたい

直接、笑った顔が見たい
その笑顔に触れたい

でも…そんな贅沢な幸せを手に入れたら
どんな不幸が…そうやって不安になる

ふと見上げた夜空はキレイで…
この星空を一緒に見たかったな…
星を見てる理佐を見たかったな…

声が聞きたい…すごく声が聞きたい
私は理佐の声が好きで
理佐の声で名前を呼ばれるのが好き

でもいつもこうやってウジウジになる私…
こんなにも誰かを好きになったのは初めてだから…
付き合ったのも理佐が初めてだから…

上手く、上手に出来なくて…
空回りばかりして理佐を怒らせる

理佐、理佐のいる場所も綺麗な星が瞬いている?

理佐は誰かと星を見たりしてるのかな…

そんなわけないのに、そんな風にしか想像出来ない自分が嫌い

私達の未来に一緒に星を見れる日が訪れてくれるかな?

2人で綺麗だねって話せる未来は訪れてくれるかな…

織姫と彦星のように私も理佐に会いたい

寂しいよ理佐…寂しくてたまらないのに…
それが素直に言えたら…

優しく理佐を甘えさせてあげれたら…
言えないし…出来ないし…ダメな私だし…

そんな私の七夕な夜は更けていく


おわり