私達?
私達なら大丈夫?
幸せになりましょう?
そんな自信どこからくるの?
わけがわからなすぎる

「私はまだ平手さんをよく知らないし、私は平手さんに好きとかそんな気持ちもないけど?」

イライラが募っている今の私には、勝手すぎる平手さんの発言でイライラが爆発しそう

「私がムカつきますか?渡邉先輩の気持ちも考えずに発言するから」

私の気持ちを読み取ってるかのように食い込んでくるのがさらにムカついてくる

「そうだね、ムカついてはいるよ」
「どうぞムカついてください。これが私なんで。でもきっと、そんな私を、私のムカつく性格を渡邉先輩は好きになるから」

ちょっと平手さんが微笑った?
反論しようとした時、ピピピ、ピピピと研修時間終了のアラームが鳴った

「時間になったから今日はここまで、研修にもならなかったね」

嫌味を思いっきり込めて言う

「私にはとても良い研修になったから大丈夫です」

嫌味に嫌味を返された

「そう、ならレポートは上手くまとめて提出してね」

私はもう目も合わせたくなくて冷たく言い放つ

「はい」

荷物をまとめて立ち上がり、部屋を出て行こうとした時 

「渡邉先輩」 

私目の前に平手さんが来て真っすぐ見つめてくる  


「なに?」

かなりキツい言い方になってたと思う

「私は渡邉先輩が好きです、絶対に幸せにしますから」
「はい?そんなこと言われても私はあなたと幸せになる気はないから」

「では、次の研修も楽しみにしてます」

そう言って一瞬だけど、勝ち誇ったような顔を見せて出ていった 
なんなだったの? 
なんなのあの子は? 
全くわからない、わけがわからない 
これから先を思うと気が重くてたまらなかった

自分の席に戻り、深くため息をつく

「はぁァァァ」
「深いぞーため息が」

由依が隣からツッコミを入れてくる

「はぁ~ぁ〜」
「深すぎ」

今度はボヤキが出た
でも今の私にはため息しか出てこない

「私、平手さんを教育していく自信がない」
「なんで?いい子だよ、てちは。それにめちゃくちゃ明るくて面白い子だったでしょ?」