心に残る ZARD 名曲紹介シリーズvol.2 | ユウキの麻衣フレンド~昨日はもう振り向かないで歩いてく~ 

心に残る ZARD 名曲紹介シリーズvol.2

きっと

世間一般的には

「ZARD」といえば

爽やかソングだったり

ポジティブソングを歌ってるという

認識なのだろう


でも 実は

坂井泉水さんは 

そんな単純な歌姫ではないのである。




こんばんわ

ユウキです!!



前回から始まった

ZARD楽曲の魅力を伝えていこうという

このシリーズですが



今回は


23rdシングル

「My Baby Grand~ぬくもりが欲しくて~」

のカップリング曲である


「Love is Gone」を紹介していきます!


ちなみに

【作曲】綿貫 正顕さん

【編曲】池田大介さん

です。


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まず

この曲の歌詞は

「だけど」という接続詞から始まります


初めて聴いた時は

誰しもが

何のこっちゃ? という感情になります


俺も

何千回 何万回と聞いていく内に

自分なりの解釈ではありますが

理解できたので

これから記していきたいと思います!



「だけど」というのは接続詞の中でも

「逆接」というやつです


要は

「だけど」という接続詞の前に起きた出来事と

その後の出来事が

逆の結果になることですが


その出来事が

「だけど」という言葉でまとめられているのです


どういう事かというとですね


冒頭からの歌詞に

こんな流れがあります



「だけど きっと 

この壁を乗り越えて行くのだろう

ああ 孤独な自由と向きあったままで

久しぶりに逢った仲間達

僕は取り残されていく気がして

陽気なざわめきが消えた」



誰が

「孤独な自由と向きあったままで」

「この壁を乗り越えていく」のかというのが

重要な部分です!



それが

その次の歌詞で

明らかになります


「久しぶりに逢った仲間達」

「僕は取り残されていく気がして 陽気なざわめきが消えた」



要するに


「孤独な自由と向きあったまま」
      ↓
久しぶりに逢った仲間達は

失恋しても その傷(壁を乗り越えて)を引きずらず

その孤独と向き合ったまま 

自由に過ごしていくのだろう

というのを雰囲気で感じます


そんな仲間達を見てたら

自分が取り残されている気がして



とてもじゃないけど

久しぶりに逢った仲間達には

申し訳ないけど


スーっと

「陽気なざわめきが消えた」=仲間達の話し声が消えた
    

ここで

冒頭にあった「だけど」が

何を指しているのかということを

明らかにしておきましょう


「だけど」=「仲間達はきっと壁を乗り越えていく↔(だけど)私は壁を乗り越えられていない


という意味です 


この流れだけでも

泉水さんの作詞能力が

別格だということが 分かると思います。



ここまでが

この詩の世界の序章です


「陽気なざわめきが消えた」
    ↓
主人公が

過去の思い出を振り返る瞬間(入口)


ここから

回想シーンです


この部分の歌詞は

各自 ご覧頂ければと思いますが


内容はザッと意訳すると


二人は

あるお店でデート(?)をしていて

その時 窓際のテーブルで 

君は頬杖を付いていたなぁ

あのお店 懐かしいなぁ


と振り返ります


君と別れてからというもの

傷付いた心の片隅には

いつも君が居て

目を閉じるたびに 

笑顔の君が浮かぶんだ と。



この直後に

「絶望の裏返し」という歌詞があります


絶望↔希望

正反対の言葉だけれど



「悲しい現実から逃れている」=「絶望」

「過去の幻影にすがっている自分」=希望? 絶望?


と仮定した時に


これらの思い出が 

全て夢であったならば

過去を振り返っている

この時間も消え去る


そうすれば 

絶望が希望に変わっていくんじゃないか


そういう心情を

表してるのではないかなと思います。



今まで気にも止めなかった

ありふれたラブソングが

何故か

今夜だけは やたらと切なく感じる


10代の頃は

若さを武器にして

甘くロマンチックな夜を過ごせたけれど


今はそうも出来ない


何を犠牲にしても

何を捨ててもいい
 


失うものないくらい

こんな自暴自棄になってしまった僕


僕の 恋はどこかに行ってしまって

行方不明なんだ


誰か教えてよ

僕はこれでいいんだろうか?



と問いかけるところで

物語は終わります。

………………………………………………………………………


この曲は


前回の記事でも触れましたが


坂井泉水さんのワードセンスが


至る場面で光ってる作品です


「絶望の裏返し」

「孤独な自由」
 

このワードセンスは

泉水さんの天性の物なので

誰にも真似できないですね


言葉や詩を大切にしていた

泉水さんだからこそ

普通 使わないような言い回しでも

詩の全体を通して見ていくと

全ての事柄が説明されていき

その言葉に意味が生まれてるんですよ



先ほどの流れでは

「孤独な自由と向き合ったままで」いるのは

仲間達の事だと説明しましたが


実は

僕=主人公自身

のことでもあるのです


どうしたら良いか 分からず

誰かに救いを求めてしまっていますが


逆に言うと

自暴自棄になるくらい

極限まで孤独な自分と

自由気ままに向き合い続けていた


という意味なのです。



皆さんも

昔の栄光や恋愛などを振り返り

今の自分と比べては

あの頃は良かったなぁ と

思ったことは

一度はあるはずです


今の自分は

このままでいいんだろうか?

とか

たまに思うことがあります


そういう時に

聴きたくなる曲です


皆さんも

是非 これらを踏まえて

聴いてみて下さい。