香りと連動する記憶
香りと記憶を辿る
私の場合
金木犀の香りは
父の笑顔と共に
訪れる
「お父さん、
金木犀の香りがするね~
近くから香ってくるけど、
どこだろうね」
今年も実家の庭には
金木犀が小花を咲かせ
香りを放っている
その香りの主のことを
父は、少し得意気に答える
『うちの庭にあるだろ
』といつもの茶目っ気たっぷりの笑顔で。
何年も同じ質問をする私は
実家の庭に植えてある金木犀に
気付かない程に
実家に帰っていなかったのです。
自責の念から
心が痛む
過ぎし日々
今年も
実家の庭で
金木犀は
変わらずの佳い香りを放っている
ただ、
父のあの笑顔には
もう逢えない
想い出の中でしか、
逢えない
お父さん。










金木犀
香り辿れば
我が庭へ
久し帰らぬ
我が身戒む
れーら










灯台もと暗し…
金木犀もと無香…?
いえいえ
とても佳い香りします。
れーら



