昨日はKちゃんの誕生日でした。

何事もなく、普通に過ぎるだろうと思っていました。

でも無理でした。

 

正直、つらくてつらくてたまらないのです。

彼女と家族水入らずで過ごした3年前の誕生日。

ヨーグルトクリームをかけた手作りのバースデケーキ。

上に乗っているフルーツに目が無くて「んー」と手を伸ばすKちゃん。

お口の周りにクリームをいっぱい付けて夢中でほおばるKちゃん。

 

1カ月程前に誕生日プレゼントだけ送らせてもらえないかと乳児院に尋ねました。

でも、実母との面会が順調に進んでいるので送らないでくださいと冷たい対応でした。

「順調」「順調・・・」「順調???」

幼児にとっての3年がどれほど大切なのか、知らないわけじゃないでしょう?

どうしてわが家から実母との面会、その後の引き取りという形にしてもらえなかったのか。

「訴える」と言った実母の言葉に、なぜ児相はやすやすと引き下がってしまったのか?

              ・

              ・

いずれにしても、乳児院の里親担当者も、里親支援員も、実の子を育てた経験しか

持たない人ばかり。実親が一番と思い込んでいるし、

里親の子どもへの気持ちはせいぜいたかが知れていると思っている。

私達の子どもへの想いは、ゴミ箱にポイっと投げ捨てられたのです。

 

考えれば考えるほど無念です。

私は子どもも失い、彼女を引き取るまでにしていた仕事も失いました。

過去のことを言っても仕方がないにしても、

正直、時々死にたいと思うことがあります。

 

特別養子縁組を目指して、子どもを引き取ろうとしている方に言いたいです。

こういう結末が待っている可能性もあるのだと。

 

打ち込める新しい趣味を見つけ、A君と言う子どもも来てくれたので、

なんとか踏ん張っていますが、それでも辛くて仕方がないことがあります。

私はまだ精神的に強い方だと思うのでなんとかやれていますが、

そうでなければ、すっかり病んでしまっていたかもしれません。

 

そして、特別養子縁組がうまくいかなくなることは、それほど珍しくないことなのだと思います。知り合い(里親友達とかではないです)の友達も、特別養子縁組をするつもりで生まれたばかりの赤ちゃんを、名前も自分達で付けて育てていましたが、実母が自分で育てると言ったために、手放さざるを得ませんでした。

 

実の子どもを育てている人や経験したことのない人には決して理解できない。

だから表面的には全然悲しくないという顔をしながら、心の底にはいつも悲しみが流れているそんな生活をしないといけなくなるのです。

不妊治療で身も心もへとへとになった後にこのような仕打ちがあるのです。

 

特別養子縁組制度自体は悪いわけではありません。

ただ、親権が強すぎるのです。

そして、特別養子縁組をしようとしている里親がないがしろにされすぎているのです。

それでも、それが本当に子どものためになるのなら、私も仕方がないと思えたでしょう。

しかし、決して子どものためになっていません。子どもの代わりに発言できるのは、

育てた里親ではなく産みの親だけだと思われているから。

 

子どもの気持ちを代弁できるのは、本当に産みの親だけですか?

本当に産みの親だけが子どもの気持ちを代弁できるものですか?